研究課題/領域番号 |
03557036
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
安藤 正幸 熊本大学, 医学部, 教授 (00040204)
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研究分担者 |
坂田 哲宣 熊本大学, 医学部附属病院, 助手 (80225797)
坂田 敦子 熊本大学, 医学部, 助手 (70167849)
尾上 薫 熊本大学, 医学部, 教授 (60037497)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
1992年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1991年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | 夏型過敏性肺炎 / 診断用キット / トリコスポロン・クタネウム / 菌血清型関連多糖体 / モノクローナル抗体 / グルクロノオキシマンナン / ELISA / 診断用ELISAキット / モノクロ-ナル抗体 / 菌血清型関連抗原 |
研究概要 |
I.T.cutaneumの菌血清型関連抗原(発症抗原)に対する単クローン抗体を用いたサンドイツチ法による夏型過敏性肺炎の診断用ELISAキツトの作成 T.cutaneumのTIMM1357株(菌血清型I)及びTIMM1318株(菌血清型II)の菌血清型Iに特異的に反応する単クローン抗体11-7(IgG2a,k)および菌血清型IIに特異的に反応する単クローン抗体D-8(IgG1,k)を作成した。上記の単クローン抗体11-7およびD-8を各々ELISA用プレートに結合させたのち、これにSepharose 4Bにて部分精製した菌血清型関連粗抗原を結合させた。これを診断用ELISAキツトとして、患者血清中および気管支肺胞洗浄液中の抗T.cutanem抗体を測定し、その特異性を検討した。その結果、夏型過敏性肺炎患者の検体のみ陽性の所見がえられ、本診断用ELISAキツトは感受性ならびに特異性共に優れていることがわかつた。 本診断用キツトはその作成が繁雑であり、臨床用として一般に普及させるには最適ではない。今後これをもとに実用化にむけ改良していきたい。 II.精製抗原の構造 菌血清型IIに特異的に反応する単クローン抗体D-8を用いて菌血清型特異抗原抗原を精製した。この多糖体は、ゲル濾過、メチル化、スミス分解等によって、分子量約80万の酸性多糖体、glucuronoxylomannanであり1→3結合のマンナン主鎖に、1→2結合オリゴキシロース側鎖と1→4結合のオリゴマンノース側鎖が結合していることがわかった。更に、この多糖体の抗原決定基には、側鎖末端に存在するグルクロン酸が重要であることも明らかとなった。この成績を参考に診断用キツトの改善を行いたい。
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