研究課題/領域番号 |
03557045
|
研究種目 |
試験研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
|
研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
加藤 泰治 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (60094364)
|
研究分担者 |
浅井 清文 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (70212462)
杉山 成司 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (50150777)
小林 正紀 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (50170353)
木戸内 清 名古屋市立大学, 医学部, 非常勤講師
和田 義郎 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (30004849)
|
研究期間 (年度) |
1991
|
研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
|
配分額 *注記 |
14,300千円 (直接経費: 14,300千円)
1991年度: 14,300千円 (直接経費: 14,300千円)
|
キーワード | 血液・脳関門 / 血管内皮細胞 / 内皮細胞 / アストロサイト / グリア / BBBモデル / グリオスタチン |
研究概要 |
1、当初の計画したBBBモデルの設定方法1に従い、アストロサイトおよびウシ大動脈内皮細胞は、それぞれ単独に培養細胞を調製できた。しかし方法2のBBBモデルの設定段階で、内皮細胞は問題なく内側チャンバ-の膜面で単相に培養できたが、アストロサイトは培養が難しいことがわかり、ゼラチン、フィブロネクチン、コラ-ゲン、および他の細胞外マトリックスを用いて膜面接着性を検討した結果、タイプ1コラ-ゲンがアストロサイトの膜面接着に一番適していることが分かった。 2、方法3の物質透過性実験にあたり、2つのBBBモデルを作成することにした。すなわち、(a)当初の計画どおり内側チャンバ-のバイオポア膜をはさんで2種の細胞を上下に培養するサンドイッチモデルと、(b)膜面の片側(内側)にアストロサイトと内皮細胞をマクラ状に培養したモザイクモデルを調製することができた。 また、実際のダブルチャンバ-を用いた自動潅流実験系の予備実験結果より、内外二つのチャンバ-を水平に設置した開放系より、内側チャンバ-を垂直に置いて左右別の閉鎖チャンバ-をそれぞれ同期に自動潅流するシステムが、定量的解析を行うには一番適していることが分かった。次年度はこの系を用いて、各種薬剤の選択的透過性実験を行う予定である。 3、アストロサイト由来のグリア細胞増殖抑制因子(グリオスタチン)が、アストロサイトの増殖抑制作用だけではなく、ニュ-ロンに対して生存維持と神経突起伸展作用を示し、さらに血管内皮細胞の増殖を修飾することを見いだした。現在、この因子の化学構造を解析中である。次年度は、この因子を含めて、アストロサイトが産生する各種の因子で内皮細胞をプライムし物質の選択的特異性発現に与える効果を検討する計画である。
|