研究課題/領域番号 |
03557057
|
研究種目 |
試験研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
胸部外科学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
清水 慶彦 京都大学, 生体医療工学研究センター, 教授 (00027111)
|
研究分担者 |
牧原 俊和 日本ハム株式会社, 中央研究所, 研究員
中村 達雄 生体医療工学研究センター, 助教授 (70227908)
人見 滋樹 胸部疾患研究所, 教授 (80173186)
筏 義人 生体医療工学研究センター, 教授 (00025909)
|
研究期間 (年度) |
1991 – 1992
|
研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
|
配分額 *注記 |
13,200千円 (直接経費: 13,200千円)
1992年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1991年度: 9,500千円 (直接経費: 9,500千円)
|
キーワード | 代用気管 / 人工臓器 / 気管気管支形成術 / コラーゲン / 生体適合性 / マーレックスメッシュ / 生体内吸収性材料 / 気管内ステント / 組織親和性 / 気管・気管支形成術 / マーレックス・メッシュ / 人工気管 / コラ-ゲン / 上皮再生 / 吸収性材料 |
研究概要 |
1.前年度までに我々が開発したコラーゲン処理ポリプロピレンメッシュ(マーレックスメッシュ)にポリプロピレンヤーンを固定したロングタイプ(全長5cm)の人工気管を作製し、犬気管で管状置換を行った。ところが、術後喀痰の排出障害とこれによる局所感染が高率に発生し、長期生存が得られなかった。 2.術後の喀痰排出促進と局所感染防止の目的で、1.のロングタイプ人工気管の内腔にシリコン製チューブを術後約1カ月間留置する方法で置換実験を行った。この結果、1.で見られたような局所感染は起らず、全例生体と完全に一体化し、人工気管内腔の狭窄傾向も軽度であり、臨床応用に耐え得ると考えられた。 3.臨床応用を想定して我々の人工気管を高張力(900-1000g重)下に吻合ずる実験を行ったところ、前述のシリコン製内チューブを組み合わせることにより、高張力下においても縫合不全を起さずに生着する事が判明し、臨床応用に耐えられると考えられた。 4.生体内吸収性メッシュであるポリグリコール酸メッシュを作製し犬頸部気管で窓状置換実験を行ったところ、非吸収性メッシュであるポリプロピレンメッシュに比べ、良好な治癒機転が認められ、将来的に吸収性材料による代用気管の可能性が示唆された。 5.形状記憶合金を用いた気管内ステントを作製し、犬の頸部気管で挿入・留置したところ、適度な内腔支持力が得られた。これは人工気管置換後の内腔狭窄時の対策として有効であるとともに、気管軟化症等の治療に対しても使用し得るものと考えられた。
|