研究課題/領域番号 |
03557069
|
研究種目 |
試験研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
泌尿器科学
|
研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
中田 瑛浩 山形大学, 医学部, 教授 (50009495)
|
研究分担者 |
大窪 清司 日本電気株式会社, 医療機器事業部, 専任部長
橋本 透 山形大学, 医学部, 助手 (20231516)
石郷岡 学 山形大学, 医学部, 助手 (20202989)
|
研究期間 (年度) |
1991 – 1993
|
研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
|
配分額 *注記 |
12,200千円 (直接経費: 12,200千円)
1993年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1992年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1991年度: 11,300千円 (直接経費: 11,300千円)
|
キーワード | 骨盤底筋群電気刺激 / 尿失禁 / 膀胱容量 / FES(Pelvic floor stimu.) / 不随意収縮 / 神経障害 / 過活動性膀胱 / ノルエピネフリン |
研究概要 |
骨盤底筋群電気刺激装置はポケットに入る程度の大きさに縮小することに成功した。この装置からは強力な刺激波が発生するが、我々は矩形汲で平均3.5H_2、0.2msecの刺激を1回、20分、1日6〜8回の治療洗が尿失禁の治療に最適であることを見出し、臨床応用している。 対象は、腹圧性尿失禁患者(中年すぎの女性に多く、肥満、子宮脱などを伴い、骨盤底筋群の筋力脆弱が主原因である。骨盤内臓器手術でも生じることがある)、切迫性尿失禁患者であるが、反射性尿失禁患者(核上型脊髄損傷、中枢性神経疾患、幼児の神経因性膀胱)にも本治療法を施行し、ほぼ有効な成績を得ている。 本治療法で特筆すべき利点は治療を中止しても、刺激効果が消失しないことで、治療中止後の尿失禁の再発はあまり高頻度ではない。そのメカニズムは従来不明であり、一応、陰部神経求心路を賦活することにより、反射性に下腹神経を賦活化するためであり、とくに膀胱容量の少ない際には下腹神経が主に膀胱抑制に関与するとみなされてきた。筆者らは実験を繰り返し、下腹神経が膀胱抑制を完全に行うことを証明した。とくに本治療では膀胱局所のノルエビネフリン含量を増量することがそのinitationであることを証明した(J.Unol.150:235〜238,1993)。膀胱機能は勿論、自律神経の支配下にあり、下腹神経を介するodrenergic innervationを受けているので本刺激装置はヒトの膀胱機能をきわめて生理的に活性化する優れた方法であることが証明された。
|