研究課題/領域番号 |
03558026
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
分子遺伝学・分子生理学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
谷口 和弥 北海道大学, 理学部, 教授 (40028204)
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研究分担者 |
岡崎 文保 北見工業大学, 工学部, 助手 (10213927)
分部 健二 メディカルエンジニアリング(株), 開発研究員
白崎 雄治 メディカルエンジニアリング(株), 部長
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1992年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1991年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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キーワード | Na^+ポンプ / ラピッドエンチング / 蛍光プローブ / 蛍光ストップドフロー / P型ポンプ / Tyrリン酸化 / H^+ーポンプ / ラビッドクエンチング / H^+-ポンプ / ラピッドクエンチング |
研究概要 |
完成した微量4液混合迅速反応停止装置のループ部分から液もれが生じ、このため研究の遅延が生じた。種々検討した結果その原因は主として、実験終了後のループの洗浄不足によることが明らかになり、この点を改良した。改良後、リン酸化反応の初期相の解析を行うことが出来た。従来までに得られた結果は以下の通りである。 Na^+,K^+-ATPasaをBIPMとFITC及びPLPまたはAP_2PLでそれぞれ特定のCysまたはLys残基に導入した。PLP及びAP_2PLはLys480に定量的に導入されることが明らかになった。この標品をこの試作の装置を用いて放射性ATP及び放射性Acetyl phosphuteによるリン酸化の初期相と、PLP及びAP2PLプローブ酸化が構造変化に先行して生じることが明白となった。 これらの結果はリン酸化によって構造が変化するよりむしろ、リガンドの結合状態の変化が、PLP及びAP2PLの微小環境に影響を与えていることを強く示唆している。 BIPM-FITC2重ラベル標品を用いて、リン酸化の初期相と、BIPMおよびFITC蛍光変化の時間機かを同様に追跡した。リン酸は両蛍光変化に先行して生じた。 さらに、構造変化に伴って、両蛍光プローブ間で可逆的な蛍光のエネルギー移動は輸送されるイオンの結合、分子内閉塞及び分子外遊離のステップに対応して生じることが示唆された。H^+,K^+-ATPaseで可逆的なTyr^<-7>とTyr^<-10>のリン酸化を発見した。 現在、反応初期相のリン酸化と脱リン酸化がTyr残基のリン酸化といかなる相関を持っているかを本装置を用いて研究中である。
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