研究課題/領域番号 |
03559005
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
小国 信樹 山口大学, 理学部, 教授 (60028165)
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研究分担者 |
中川 辰司 東ソーアクゾ(株), 研究課長
池田 喜彦 東ソーアクゾ(株), 研究員
林 昌彦 山口大学, 理学部, 助教授 (60192704)
池田 嘉彦 東ソーアクゾ(株), 研究員
中井 秀一 東ソー, アクゾ(株)・研究課, 研究課長
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1992年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1991年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | キラルなβ-アミノアルコール / 不斉反応 / 鏡像体区別反応 / 不斉酸化反応 / 光学活性β-アミノアルコ-ル / 不斉アルキル化反応 / 酒石酸ジイソプロピル / チタニウム化合物 / 光学分割 |
研究概要 |
光学活性第2級アルコールの合成法は、古くより研究されてきたが、最近になってケトン類の遷移金属錯体を用いる不斉還元反応またはアルデヒド類の有機亜鉛を用いる不斉アルキル化の2つの方法が最も有効であることが発明された。著者らは後者の不斉アルキル化の優れた方法を発見し実用化に向けて研究を行っている。その方法は、光学活性β-アミノアルコールを少量触媒にもちいる方法であり、不斉アルキル化の優れた触媒となる水酸基に第3級ブチル基を有する光学活性β-アミノアルコールの合成法の確立を目指す研究を行なった。合成法はピナコロンのモノブロム化をメタノールを溶媒に用いて10C以下での反応により80%以上の収率で得、続くブロムピナコロンのカルボニル基の還元反応は、水素化ホウ素ナトリウムを1/3〜1/4等量反応させることにより収率60%以上で生成物を得ることができた。続くエポキシ化は常法により80%以上の収率で進めることができた。この様にして得られる第3級ブチルエチレンオキシドを種々の環状第2級アミンと直接加熱反応させることにより90%以上の高い収率でラセミのβ-アミノアルコールを純粋に大量に製造する方法を確立した。 さらにラセミのβ-アミノアルコールの鏡像体区別酸化反応による光学活性体を得る方法は、チタニウムアルコキシド-酒石酸エステル系触媒を用いる第3級ブチルヒドロキシパーオキシドを作用させる方法によりピペリジン誘導体について90%以上の光学純度で生成物を得ることができた。
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