研究課題/領域番号 |
03610009
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
中国哲学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
市來 津由彦 東北大学, 教養部, 助教授 (30142897)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1992年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1991年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 朱子学 / 士人 / 地域社会 / 講学 / 科挙 / 朱文公文集 / 朱子語類 / 南宋社会 / 福建 / 地域、郷村社会 |
研究概要 |
本研究は、朱熹の交遊者・門人資料を朱熹資料から抽出し、彼ら交遊者・門人の多くを地域社会に生きる士人であると捉えることにより、南宋の地域社会に生きる士人の心性を解析することを目的とするものである。 この課題遂行のために、本研究では、二年にわたり、数多くの明清時代編集の朱熹門人研究書や地方志類を収集した。そしてこれらを補助資料としながら、『朱文公文集』書簡部分及び『朱子語類』を分析することにより、朱熹に関わる交遊者・門人と朱熹との交渉経路とその交渉内容を、地域、年代ごとに分けて検討した。 報告書では、このうち本格的門人が多く出始める朱熹50歳頃までに絞って、その成果を概述した。すなわち、朱熹中年の思想展開のそれぞれの段階がうかがえる年次を取り出して朱熹の人脈を検討することにより、血縁及び血縁をひきずった地縁的なものから、学術・思想という普遍性を含むものへと関係の質が変化していくことが明らかとなる。さらにその交渉の様態を朱熹側からではなく、交遊者・門人の側から検討するために、それぞれの段階で関係をもち始める交遊者・門人として、何鎬、廖徳明、陳文蔚らを取りあげ、彼らと朱熹との交渉を追跡した。 朱熹資料は、12世紀南宋の、朱熹の学術にひかれるという限定つきだが、地域に生きる南宋士人の精神生活、日常の意識、社会関係、特に科挙に関わる心性、講学の様態を総合的に示す貴重な資料である。朱熹に師事するにあたっての朱熹門人の心のあり方を究明する本研究は、「士人と地域社会」、「地域社会と朱子学の機能」といった問題の解明へと展開していくものである。
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