研究課題/領域番号 |
03610050
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
心理学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
南 徹弘 大阪大学, 人間科学部, 助教授 (40030043)
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研究分担者 |
今川 真治 大阪大学, 人間科学部, 助手 (00211756)
金澤 忠博 大阪大学, 人間科学部, 助手 (30214430)
中道 正之 大阪大学, 人間科学部, 助手 (60183886)
糸魚川 直祐 大阪大学, 人間科学部, 教授 (90027962)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
800千円 (直接経費: 800千円)
1991年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | カニクイザル / ニホンザル / 性差発達 / 初期母子関係 / 身体接触期 / 母子分離期 / 横断法 / 縦断法 |
研究概要 |
1 カニクイザルの研究 国立予研・筑波霊長類センタ-で飼育されている8ペアの母子を対象として子ザルの4カ月齢までなされた観察から性差発達と最も関連すると考えられる行動として次の諸行動が抽出され、しかもこれらの行動が子ザルの性差を反映することが明らかとなった。母子の身体接触、近接(およそ50センチの距離)、子ザルと母ザルの活動性、子ザルの乳首接触、しがみつき行動、母ザルの抱き行動、グル-ミング行動、母ザルの観察者に対する威嚇とリップ・スマッキング行動。 2 ニホンザルの研究 人間科学部行動観察棟における飼育ニホンザルと岡山県勝山の餌付けニホンザルの研究からも、カニクイザルの研究で明らかにされた行動が重要な行動として共通に浮かび上がってきた。つまり、種が異なり、生活する環境が異なっても、近縁種においては同じ行動に性差発達がみられ、サル類の初期行動発達、初期母子関係、および性差発達が種の特性を反映することなどが明らかとなった。 3 今後の研究計画 今後はさらに観察個体数をふやしデ-タの精度を高める、横断的方法にを用いて個体差との関係を検討する、および子ザルが母ザルとのかかわりを変化させる母子分離期において一時的な母子離と再出合わせを行い、このような事態において子ザルの性の違いが母子のいかなる行動の違いを生み出すかを検討する予定である。
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