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鎮痛を生み出す心理的ストレスのメカニズムに関する比較(ヒトと動物)研究

研究課題

研究課題/領域番号 03610058
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 心理学
研究機関上智大学

研究代表者

山中 祥男  上智大学, 文学部・心理学科, 教授 (40103915)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1991年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードストレス鎮痛 / ストレス / isolation / コルチコステロン / ホットプレ-トテスト / tailーflickテスト / ドロリメ-タ- / 攻撃
研究概要

(1)離乳期直後からisolation状態に置かれたラットに対し,さらに電撃ショックを与え,対面ストレスを負荷することにより痛み反応,コルチコステロンの血中濃度,体重,体温,免疫系等の生理状態にどのような影響がみられるかを検討した。その結果,isolation群にホットプレ-トテストでのjumpingに潜時の延長がみられ,鎮痛効果が出現した。さらにコルチコステロンが朝,夜の測定時に上昇し,ストレスの増加,体重の有意な減少,体温の有意な上昇もみられ,傾向として副腎の増大と胸腺の萎縮もみられた。(2)ラットを被験体に絶食をストレスとして痛み閾値と免疫系の変化を検討した。摂食量の多い暗期に絶食を開始する群と摂食量の少ない明期に絶食を開始する群をもうけ,72時間の絶食を課し,12時間毎にtailーflickテストによって痛みを測定した。その結果、明期絶食開始の場合にのみ鎮痛がみられ,暗期絶食開始ではみられなかった。絶食ストレスによって胸腺の重量は減少したが,胸腺リンパ球の減少はみられなかった。また2DG投与により,ほぼ30分後に痛み閾値が上昇し,一時的に鎮痛が誘発された。(3)生後3週令のマウスを対象に5週間の隔離飼育を行い,その後他個体と対面させ,その対面ストレスが痛み反応にどのように影響するかをホットプレ-トテストで測定した。これまでの研究では対面ストレスによる鎮痛は“defeated posture"を示した非攻撃者側にみられたが,本研究では逆に攻撃者側にみられた。(4)痛みを伴うスポ-ツを恒常的に行っている者とそうでない者を対象にドロリメ-タ-(輻射熱刺激)による痛みテストを行ったが,両群の間に有意な差はみられなかった。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 山中 祥男,江守 麻子: "痛みの研究における心理学の二.三の問題(Xll)" 上智大学心理学年報. 12. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 山崎 重明,酒井 三木夫,山中 祥男: "ラットを用いた新しい持続痛測定法" 動物心理学研究. 40. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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