• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

エスニック・コミュニティの生態研究

研究課題

研究課題/領域番号 03610081
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 社会学
研究機関広島女子大学

研究代表者

谷 富夫  広島女子大学, 文学部, 助教授 (30135040)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1991年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード民族関係 / 在日韓国・朝鮮人 / 剥奪状況 / 大阪市生野区 / 猪飼野
研究概要

日本人の「民族関係」の可能性を現状において評価するために、大阪市生野区を調査した。生野区を選定した理由は、そこの在日韓国・朝鮮人人々口が約4万人で、区人口の4分の1を占めており、その意味で日本最大のエスニック・コミュニティだからである。しかも、昨今の外国人労働者の流入に伴ってあらたに出現したエスニック・コミュニティとは異なり、歴史があり、その意味で「成熟した」地域社会という、したがって、21世紀にむけて日本国内が国際化する方向を見定めるための「モデル・コミュニティ」ともなりうるからである。
さて、調査は、日本人と在日韓国・朝鮮人の共同化の可能性を探るという方針で進められたが、その結果、両民族に剥奪状況があり、かつ、その克服の方法が、両者の協働以外には見定しいときに、共同化の道が模索されていることがわかった。具体的には、PTA活動、斜陽化高店街の振興計画、地域福祉活動などである。いずれも、在日ぬきには日本人自身の活動が不可能になった「限界状況」において、はじめて共同が現実のものとなっている点で共通した3例である。
したがって、剥奪状況という条件の無いところ、両民族はますます自己の民族的アイデンティティを際立たせながら隣りあっているというのが、少なくとも生野のエスニック・コミュニティの現実といえよう。
なお、剥奪状況の他にも、共同化の条件はいくつか考えられると思うそうした諸条件の体系的把握が、今後の代題となるだろう。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 谷 富夫: "エスニック・コミュティの生態研究" 鈴木 広編『現代都市を解誌する』. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

URL: 

公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi