研究課題/領域番号 |
03610137
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
並木 博 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (30051311)
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研究分担者 |
安藤 寿康 慶應義塾大学, 文学部, 専任講師 (30193105)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1992年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1991年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 英語教授法 / コミュニカティヴ・アプローチ / ATI(適性処偶交互作用) / 文法的アプローチ / 適性 / コミュニカティヴ・アプロ-チ / ATI(適性処遇交互作用) / 比較実験 |
研究概要 |
本研究は、初等英語教育におけるコミュニカティヴ・アプローチ(CA)について、比較的長期にわたる実験的な教授・学習過程の成果を通して、その方法論的特色を明らかにしようと試みたものである。その際、とくにわが国の伝統的な文法的アプローチ(GA)あるいはCAに文法規則の教授を付加したものと対比した。 初年度(平成3年度)には、69名の小学6年生児を週2回約10カ月にわたり、CAとGAの両方の教授法で教授した。教授法の主効果については、筆記テストではGAが、口頭テストではCAが有意だった。また流動性知能についてCAで特恵的、GAで補償的となり、既習英語学力についてCAで補償的、GAで特恵的となるATI(適性処遇交互作用)が見いだされた。このパターンは初期のものと反対でありながら、学習期間全体を通じて安定していた。また意欲面では、CAでは学習意欲を変化させて学習成果をもたらすのに対し、GAでは学習意欲を介在としていなかった。 2年度(平成4年度)には、160名の小学5年生により、CA対GAの比較ならびに外人アシスタントの有無の比較を目指した第1実験と、第1実験の参加者のうち70名のの小学6年生により、CAのみとCAに規則教授を加えたものとの比較を目指した第2実験を行なった。そして第1実験において先行研究の初期の結果を、また第2実験では本研究初年度の結果を、基本的に追認した。 本研究の結果は、学習者の適性との関係でコミュニカティヴ・アプローチの特色を明らかにした点で、実践的に意義があるだけでなく、適性構造が学習過程の中で変化し、かつ長期的にある程度安定することを示した点で、適性理論の理論的視点からも興味深いものである。
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