• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

南西諸島の抽籖制に関する文化人類学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 03610159
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 文化人類学
研究機関関東学院女子短期大学

研究代表者

大越 公平  関東学院女子短期大学, 一般教養, 助教授 (80194116)

研究期間 (年度) 1991 – 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
1992年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1991年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
キーワード抽籖制 / 南西諸島 / 文化人類学的研究 / 抽籤制 / 神願いの籤 / 祭司選定の籤 / 石垣島 / 竹富島
研究概要

本研究の目的は、南西諸島における抽籖制に関する文化人類学的な分析である。
1.現状の把握:平成3年度は、宮古島城辺町と平良市の村落でフィールドワークを行い、さらに民俗誌の分析により研究を進めた。平成4年度は、石垣島南部と竹富島の村落でフィールドワークを行い、祭司選定に関する抽籖制の変差について、従来の報告にはなかった事例を確認することができた。[大越 1993]
2.地域的差異:抽籖の方法における宮古島と石垣島の差異が明確であり(紙による抽籖と米粒による抽籖)、これが示差的な特徴であると考えた。
3.民族論理と受容態度:今回の調査でも抽籖の偶然的結果を超自然的存在の啓示と受け取る考え方が、やはり一般的であった。結果の解釈にみる<合理化>は、受容態度の明確な表現の一つである。
4.変遷過程のモデル作成:その起点となるこの制度のはじまりが、明治初期とする従来の考え方よりもっと遡るだろうとする見方を多く聞くことができたが、やはりこれも明確な根拠がないまま言い伝えられているものである。
5.比較研究の視点を提示する試み:宮古島と石垣島での差異の分析が、視点の提示に大きな意味をもつであろういうい見通しをもった。
6.命名の習俗と抽籖制の関連:伊良部島の一事例をまとめた[大越 1991]。決して整った形で伝承されている世界観ではないが、名前のつけ方を通して、人、祖先、神とのつながりの一端をうかがえた。
今後は、この成果をもとに、奄美群島や薩南諸島での調査・研究へと展開させることを企図している。

報告書

(3件)
  • 1992 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 大越公平: "命名法の伝承と抽籖制-沖縄県伊良部島の事例を中心に-" 短大論叢(関東学院女子短期大学). 86. 65-74 (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 大越公平: "石垣島、竹富島に見る祭司選定の抽籖制" 短大論叢(関東学院女子短期大学). 90. 1-11 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ogoshi Kohei: "The Traditional Use of Lot in Naming in Irabu, Okinawa" Journal of Kanto Gakuin Women's Junior college. No.86. 65-74 (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ogoshi Kohei: "Drawing Lot as a Methods of Selecting Priest in Ishigaki, Okinawa" Journal of Kanto Gakuin Women's Junior College. No.90. 1-11 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 大越 公平: "命名法の伝承と抽籤制ー沖縄県伊良部島の事例を中心にー" 短大論叢(関東学院女子短期大学). 86. 65-74 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

URL: 

公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi