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日本中世の国家的法会の研究

研究課題

研究課題/領域番号 03610172
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 日本史
研究機関鳴門教育大学

研究代表者

大石 雅章  鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (50152046)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1991年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード国家的法会 / 顕密仏教 / 禅宗
研究概要

黒田俊雄の「顕密体制論」に提言により、従来古代的とされた顕密仏教(天台・真言・南都六宗)が正統仏教として国家・社会から認知され、顕密仏教寺院(精暦寺・興福寺・東寺など)が国政の重要要素である国家安泰祈願の国家的法会を担うものとして位置づけられ、その考え方が定着しつつある。しかし、その研究の中心は、院政期の北京三会(法勝寺大乗会・円宗寺法華会・同最勝会)や尊勝寺・最勝寺結縁潅頂など中世前期の片寄り、南北朝期・室町期の中世後期の研究は著しく遅れている。したがって、本研究では、対象時期を中世後期に重点を置くこととした。中世後期の国家的法会は、国政を実質的に担う室町幕府の宗教政策と不可分であり、従来指摘されている幕府の官寺体制(五山制)の禅宗と、中世前期以来国家的法会の担当者である顕密化教とがどのような関係になるのか、その位置づけについて検討する必要がある。なお、本研究は三年計画で実施することとしたため、本年度はその最初の年度として資料収集に主として取り組んだ。
1.『大日本史料』・『大日本古文書』・『教王護国寺文書』・『大乗院寺社雑事記』などの刊本から史料収集を行った。
2.内閣文庫・宮内庁書陵部・東京大学史料編纂所・東大寺図書館などにでかけ史料を収集した。
その結果、室町期においても、国家的法会は顕密仏教電院が担い、とくに北山邸・室町邸でなされる五壇法をはじめとする月毎の祈祷も彼らによってなされ、一方禅宗寺院は将軍家の葬礼仏事を主として担当することが明かとなり、室町将軍家の氏寺的・菩提寺的存在であった。さらに、葬礼を扱う禅宗寺院の場合、国家的祈祷の際に死穢の問題が大きく関わるのではあるまいか。その点については今後検討する。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 大石 雅章,他: "奈良市史通史二(第4章奈良文化の発展の第一節数学・法会の復興)" 吉川弘文館, 42

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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