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楚辞の思想史的研究-道家思想との関わりを中心にして

研究課題

研究課題/領域番号 03610231
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 中国語・中国文学
研究機関京都大学

研究代表者

小南 一郎  京都大学, 人文科学研究所, 教授 (50027554)

研究期間 (年度) 1991 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1992年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1991年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
キーワード楚辞 / 道家思想 / 屈原 / シャマニズム / 天上遊行 / 遊 / 天界遊行 / 淮南子 / 馬王堆帛書 / 神仙思想 / 黄老思想 / 文学と思想との関わり
研究概要

楚辞諸作品は、伝説的には戦国時代の屈原の作だとされるが、その内容や形式から見て、相当に長い時代をかけて形成されたものだと推定される。
それら楚辞作品を、離騒篇を軸にして、前期作品、離騒篇、後期作品とに、大きく三分割することができる。前期作品は、楚辞文芸の基礎となったであろう、宗教芸能的な要素を強く留めたものである。それに対して、楚辞の後期作品では、登場する主人公の個人的な苦悩が中心に描かれる。そうした個人的な苦悩を核にして屈原伝説が形成され、またそうした苦悩を超越するために、天界遊行が盛んに歌われるのである。
楚辞後期作品に顕著な天界遊行の記述は、老荘思想の遊の観念と密接な関係を持っている。楚辞の中でも遠遊篇に記述される天界遊行の内容は、「淮南子」と重なるところがあり、遠遊篇の成立もほぼ同時代と考えることができる。天上遊行の内容は、時代の中で大きく変化している。天上遊行を中心にして見た、遠遊篇との共通性、および非共通性の検討から、楚辞後期作品の、おおよその年代づけが可能であり、それら後期作品の基点に位置する離騒篇の年代も、おおまかに定めることができる。いく人かの学者によって主張されている、離騒篇を「淮南子」と同年代の作だとする説は、成立しがたいことが知られるのである。

報告書

(4件)
  • 1993 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1992 実績報告書
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 小南 一郎: "王逸「楚辞章句」をめぐってー漢代章句の学の一側面" 東方学報(京都). 63. 61-114 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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