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スタンズビ-版「ア-サ-の死」の本文研究

研究課題

研究課題/領域番号 03610239
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 英語・英文学
研究機関鳴門教育大学

研究代表者

向井 剛  鳴門教育大学, 学校教育部, 助教授 (40136627)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1991年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードマロリ- / ア-サ-の死 / スタンズビ- / 書誌学 / 初期印刷本 / 版権 / 受容 / クロニクル
研究概要

本研究により、次のような成果を得ることができた.
1.序文が明言するIinguistic corruptionsの訂正と言語の現代化は,一つの編集方針として実際に執り行われた形跡がない.逆に,corruptionsが多く生み出された.ただ,一部の語彙と綴りにおいて,現代化を観察することができた.
2.序文が編集方針として掲げ,それゆえに,“expurgated edition"として評価されてきた.不穏所箇所の削除と修正は,実際には,いかなる箇所でも行われていないことが判明した.この調査結度により,同版に対する従来の評価を改めることができた.
3.上の1と2から,序文筆者と印刷サイドとの間の不連携が明らかとなったが,逆に,序文には掲げられていない編集が,一貫して加えられている事実が見つかった.3部構成で成る同書のうち2部と3部において,“the French book sayth(telleth)"の仏語原伝言及が削除されている.英語の原典言及は残したままにしている事実と考え合わせたとき,この削除は,印刷サイドが独自の選択的編集態度を持っていたことを示唆している.
4.3で見た印刷サイドの編集ぶりは,奥付における“translacyon"の語の削除と関係し,本書を「翻役物」ではなく,英語書き下ろしの書物としての体裁を与えるためのものである.そしてこれは,クロニクルの序文の文体および,歴史論争が繰り広げられた時代であって,同版が敢えてタイトルとして“History"を採用したことと符合する.

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tsuyoshi MUKAI: "Stansby's 1634 Edition of Malory's Morte:Preface,Text,and Reception" Poetica. 36. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 向井 毅: "マロリ-にはじまるア-サ-E" ユリイカ. 23巻10号. 182-189 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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