研究課題/領域番号 |
03610255
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
言語学・音声学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
熊本 裕 東京大学, 文学部, 助教授 (80107523)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1992年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1991年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | コータン語 / 写本 / 年代測定 / 文字 / 敦煌 / コ-タン語 |
研究概要 |
平成3年度の実績報告書に記載した概要に続いて、平成4年度は、本研究開始時に用意した英国大英図書館(インディア・オフィス・ライブラリ)から取り寄せたマイクロフィルムに加えて、財団法人東洋文庫所蔵のコータン語写本のマイクロフィルム複製を研究対象とした。これらは、コータン語写本として分類されているもののみならず、大量の漢文写体(パリ国立図書館蔵のペリオ蒐集の場合)やサンスクリット・チベット語写本(大英図書館蔵のヘルンL・スタイン蒐集の場合)のマイクロフィルムの中に、コータン語として分類されることなく埋もれていたものである(基本的に同一の文字で書かれているサンスクリットとコータン語のテクストが混在する写真複製を整理する作業は極めて手間がかかり、いまだ進行中と言わざるを得ない)。 データ整理に使用されるべき備品購入も、申請の後に発売された新製品を選んだために大幅に遅れ、実際に納入されたのは4年12月で、設定を終えて使用出来るようになったのは5年1月になってからであった。また5年1月に米国ロスアンジェルスで行なわれた中央アジアの仏教写本に関する国際学会で、幸運にもこの分野の代表的な権威であるベルリン国立インド美術博物館のLore Sander 博士と会って意見を交換することが出来た。また同じ会議で北京の中国文物研究所の林梅村博士から、新彊ウイグル自治区で最近発掘されたばかりで未発表のコータン語木函文書(初期の契約文書)の写真を提示されたが、不鮮明で小さな写真であり、同種類の文書の文字的特徴を幾つか共有することを確認するに留まった。 3年度の実績報告書に書いたように、本研究の大筋としての結論は出ているのだが、細部に関するデータがまだ十分とは言えない。これを補足して次年度以内に「研究成果」を取りまとめる予定である。
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