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EC統合と半導体産業組織の相互補完性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03630071
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 商学・経営学
研究機関立命館大学

研究代表者

中西 一正  立命館大学, 経営学部, 助教授 (40217766)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1991年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードEC統合 / 半導体 / 産業組織 / 相互補完性 / 国際寡占
研究概要

すでにいくつかの研究ならびに調査が明らかにしているように、欧州エレクトロニクス産業は、日本およびアメリカのそれと比較してみれば、つぎのような特質を有してきた。第一に、産業用機器への特化が著しいこと。第二に、電子部品の生産比率が低いこと(以上、エレクトロニクス製品を産業用機器、民生用機器、電子部品に三分類した場合の特質)。そして第三に、生産全体の伸び率が日米に比してきわめて低いことであった。Sunset Europeといわれる状況が、この産業にも影を落としていた。ともあれ1985年6月以来のEC域内市場統合への動き(及び近年の東欧の地殻変動)は、いまやヨ-ロッパを、国際産業再編の表舞台に再登場させつつある。その中にあって、欧州半導体産業においても欧米日メ-カ-の提携、再編、新規投資など一連の活発な動きが目立っている。
研究課題「EC統合と半導体産業組織の相互補完性に関する研究ー国際寡占、国際競争力評価への一視角ー」の隊行にあたっては、まずなによりも利用可能な1989年デ-タについて〈市場〉と〈生産〉の相互補完性の検出につとめた。そこで明らかになったことは、あくまでスタティクなものであるが、以下の諸点である。(1)世界半導体市場に占める欧州市場規模(ドルベ-ス)は、およそ17%程度である(日本41%、米国31%)。(2)この市場規模にたいして、域内生産で供給しうるのは64%であり、残り36%は輸入に依存している。(3)域内生産額を企業オ-ナ-シップ(本社国籍)別にみれば、欧州企業65%、米系31%、日系4%である。(4)この生産額に輸入分をあわせたオ-ナ-シップ別供給構造は、欧州37%、米系41%、日系20%、その他2%となっている。したがって、このような域内生産と供給構造とのギャップに、目前に迫ったEC統合にともなうさまざまな政策要因が加重されて、いまや欧州半導体産業組織はダイナミックな再編を強いられている、といえよう。とはいえ一見激しさを増しているように報じられている欧州半導体市場をめぐる欧米日産業組織の競争の底流では、臣大企業間協調の条件が整備されつつあり、国際寡占化への傾向は強まっていくものと考えられる。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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