研究課題/領域番号 |
03640042
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
代数学・幾何学
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
倉田 雅弘 名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (10002164)
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研究分担者 |
前田 定廣 名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (40181581)
中井 三留 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (10022550)
戸田 暢茂 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (30004295)
上野 一男 名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (10193822)
足立 俊明 名古屋工業大学, 工学部, 講師 (60191855)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1991年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 力学系 / エルゴ-ド理論 / 不変測度 / 安定多様体 / Lyapunov指数 |
研究概要 |
境界の無いコンパクト多様体の微分同相fに対して任意のfー不変測度に関してほとんど全ての点でLyapunov指数が存在し(Oseledecの乗法的エルゴ-ド定理)、負のLyapunov指数に対応する安定多様体が存在することが示されることのより、双曲型不変集合に対して用いられていた手法が保測力学系に不変的に用いることが可能となった。保測力学系に於ても、局所中心多様体や、任意の正の数aの対しaより小さなLyapunov指数に対応する局所不変多様体が存在することを示した(M.Kurata,Families of Locally Invariant Manifolds for Measurepreserving Diffeomorphisms,Proceedings of Intl.Conf.Dynam.Sys.and Related Topics,Nagoya,304ー306,World Scientific 1991.)。これによって各Luapunov指数に対応する局所不変多様体が存在することがわかるが、保測力学系ではエントロピ-や測度のハウスドルフ次元、Lyapunov指数の関係は各Lyapunov指数方向で関係付けられるので、各Luapunov指数方向の不変多様体の存在が重要となる。また、可微分力学系での双曲型不変集合の重要な手法の一つは、マルコフ分割の存在により有限型のsubshiftで表現出来る事である。これに対し、保測力学系で0のLyapunov指数を持たない場合(非一様な双曲型集合)はマルコフ分割が存在しないが、有限型subshiftの(不変とは限らない)部分集合で近似出来ることを示すことが出来る。(準備中)。これは0のLyapunov指数を持たないアトラクタ-上のSinai測度の構成と関わる。Sinai測度の重要性は、研究集会「力学系カオスセミナ-」(都立大学1991年12月)の講演報告書「微分可能な力学系のエルゴ-ド理論」に詳しく述べてある。
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