研究分担者 |
対馬 龍司 明治大学, 理工学部, 助教授 (20118764)
長谷川 文魚 明治大学, 理工学部, 教授 (70061926)
今野 礼二 明治大学, 理工学部, 教授 (20061921)
森本 浩子 明治大学, 理工学部, 教授 (50061974)
藤田 宏 明治大学, 理工学部, 教授 (80011427)
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研究概要 |
Sliding Inclusio皆の研究は,本研究代表者の古橋らにより,境界での摩擦を省略した条件のもとで,1984年に発表された論文を最初とするが,この論文では,楕円体に対する解から,その特別の場合と考えられる球の場合の解を導けない例が存在することなどが示され,その可否をめぐって世界的に議論が行われた。Sliding Inclusionに関しては,この他にも予想しなかった事態を示す解が得られており,多いに興味を引かれる問題である。 本研究課題は,境界での摩擦の影響をも考慮し,より一般的な条件下での解の存在,挙動などを検討する事を目的としたものであり,多くの成果を期待できると感じられる分野である。 平成3年度の研究では,いかなる形式で問題を設定したらよいかと云う問題を中心に検討し,2通りの設定の仕方が,力学的な面から考えて基本的に重要である事が明らかになってきた。本年度中に,各形式に対応する最も基本的な具体例を構成する事に成功した。この解の詳細な挙動につき,現在,検討を進めている。 解の存在に関する一般的な方面も,少しながら結果が得られた。これらの結果を,より精密なものにするための検討を進めている。
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