研究課題/領域番号 |
03640258
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
核・宇宙線・素粒子
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
小山田 正幸 東北大学, 理学部, 助教授 (90004358)
|
研究分担者 |
中里 俊晴 東北大学, 理学部, 助手 (00172289)
浦澤 茂一 東北大学, 理学部, 助手 (80004381)
菅原 真澄 東北大学, 理学部, 教授 (30004287)
|
研究期間 (年度) |
1991
|
研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
|
配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1991年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
|
キーワード | 放射光 / コヒ-レント / シ-ルド効果 / 境界条件 |
研究概要 |
本研究で得られた研究成果は以下のとおりである。 1.コヒ-レント放射光発生用のアルミ合金製真空ダクトを設計・製作した。この真空ダクトは多数のポ-トが取付けられており、真空排気・電子ビ-ムの軌道の観測・真空中への動力の伝達・信号の入出力が可能である。 2.上記真空ダクト内にアルミ板2枚を挿入し、その間をビ-ムが通過するようにした。この2枚のアルミ板の間隔は、遠隔操作で変えられるようにした。 3.放射光のスペクトルを干渉分光計で測定した。フィルタ-の変更や干渉計のモ-タ制御、及びデ-タの収集と解析はパ-ソナル計算機で行なった。 4.測定結果は以下のとおりである。 1)これまで観測されたようなコヒ-レント放射光のスペクトルが得られた。 2)コヒ-レント放射光の強度は電流の二乗に比例し、通常の放射光強度よりもバンチ内電子数倍だけ強い。 3)波長1mm以上の長波長領域ではコヒ-レント放射光の強度はアルミ板の間隔に依存する。ただし、アルミ板の間隔を狭めてゆくに従い、放射光強度は単調減少せず、一度増加してから減少する性質がある。これは放射光がある角度分布で放射されるため、アルミ板で反射された光が検出光に混じるためと考えられる。このように測定方法に多少の問題はあるが、間隔を狭めると放射光が極端に少なくなる境界条件によるシ-ルド効果(抑制効果)が確認された。
|