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高エネルギ-加速器領域の物理

研究課題

研究課題/領域番号 03640262
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 核・宇宙線・素粒子
研究機関東京大学

研究代表者

猪木 慶治  東京大学, 理学部, 教授 (20011497)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1991年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード電弱相互作用 / 自発的対称性の破れ / 標準模型 / ヒッグス粒子 / 南部ーゴ-ルドスト-ンボソン / 等価定理 / ユニタリティ- / 低エネルギ-定理
研究概要

現在、素粒子物理学の中で最も重要な課題の一つに電弱相互作用の自発的対称性の破れの起源という問題がある。標準模型においてはSU(2)×U(1)ゲ-ジ対称性の破れは、素のヒッグス場によって起こる。この考え方は最も簡単ではあるが、本当に正しいかどうかの実験的な確証は得られていない。SU(2)×U(1)ゲ-ジ対称性の破れを調べるための鍵として、W_LW_L散乱(W_Lは縦波のW)の研究が重要と考えられる。それは高エネルギ-(E》m_w)においては、W_Lが等価定理によって南部ーゴ-ルドスト-ン(NG)ボソンのようにふるまうからである。ミニマ-ルな標準模型においてはヒッグスの自己結合定数はヒッグス質量の2乗に比例するのでヒッグス粒子が重ければ摂動展開はもはや正しくない。もし素のヒッグス粒子が1TeV以下に存在しなければ、W_L同志は高エネルギ-で強く相互作用しなければならず摂動論は適用できない。
猪木は日笠(KEK)と協力して、W_LW_L散乱の部分波振巾、ヒッグス粒子ドミナンスと破れたカイラル対称性に基づく低エネルギ-定理という一般的要請をつかって、ユニタリティ-を満たすように決定した。すなわち、W_LW_L散乱においてtー、uーチャネルにヒッグス粒子を交換することによってsーチャネルに同じ量子数をもったヒッグス粒子があらわれるという要請をおき、低エネルギ-定理をつかって、I=J=O振巾をヒッグス粒子の自己結合定数λのみであらわすことができた。そしてλ→小のときは標準模型に一致し、λ→大になると標準模型からのずれが大きくなることが分かった。これをLHC/SSC、更にはJLC等の加速器で調べることにより、標準模型をこえた理論をさぐるための突破口としたい。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] K.Hisasa: "Strongly Interacting WW Sector with a Scalar Resonance" Phys.Lett.B261. 285-288 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] K.Igi: "Strongly Interacting Higgs Sector" Proceedings of the XXVI th Rencontre de Moriond. 155-160 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] K.Igi: "Strongly Interacting Higgs Sector with a Scalar Resonance" Proceeding of the Electroweak Symmetry Breaking.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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