研究課題/領域番号 |
03640264
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
核・宇宙線・素粒子
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
村上 健 東京工業大学, 理学部, 助手 (20166250)
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研究分担者 |
笠木 治郎太 東北大学, 理学部, 教授 (10016181)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1992年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1991年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 重イオン反応 / 高エネルギーガンマ線 / 励起エネルギー / 角運動量 / 高エネルギ-ガンマ線 / 励起エネルギ- |
研究概要 |
1.入射エネルギー150、180、210MeVにおいて^<100>+^<32>S反応からの高エネルギーガンマ線とガンマ線多重度の関係を同時測定した。この結果、実験データの非常に少なかった、励起エネルギーで80MeV以上の原子核からの高エネルギーガンマ線のデータが、ガンマ線多重度との関係で測定された。 2.巨大共鳴のエネルギーは、ガンマ線検出数の増加と共にやや低下する傾向がみられ、また内部エネルギーの増加と共に共鳴は巾は急激に増大した。 3.しかしガンマ線検出数(角運動量)の増加は、同時に内部エネルギーの低下を伴うため、角運動量と励起エネルギーの効果を完全に分離する事は困難であった。 4.問題点として、(1)ガンマ線多重度の測定において、多重度の分解能が十分ではないので角運動量を完全には確定できない。(2)完全核融合反応以外からの高エネルギーガンマ線の放出が、予想以上に大きかった、という事が明らかになった。 5.上記(1)の解決のためには、全立体角をおおうような多重検出器が必要であり、次期の研究に向けてその準備が行われている。 6.4.(2)の問題の解決のためには、核反応の機構を詳細に知る必要があり、^<116>Sn+^<40>Arの実験を行ない重い複合核の生成量をはかった。核子当たり37MeVでも重い複合核の生成断面積はかなり大きい事がわかった。また中性子、荷電粒子、ガンマ線と重い複合核の同時測定が行われた。
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