研究課題/領域番号 |
03640332
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物性一般
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
山田 耕作 京都大学, 理学部, 助教授 (90013515)
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研究分担者 |
尾崎 正明 高知大学, 理学部, 教授 (10025380)
大見 哲巨 京都大学, 理学部, 助教授 (70025435)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1993年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1992年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1991年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 高温超伝導 / フェルミ液体 / 有機導体 / 重い電子系 / 電子相関 / 核磁気緩和率 / 重い電子 / DCNQI-Cu塩 / 酸化物高温超伝導体 / 核磁気共鳴 / スピン・格子緩和時間 / ナイト・シフト / 電子対 |
研究概要 |
次の3課題で相関の強い電子系の超伝導を研究した。 1)銅酸化物の高温伝導 D-Pモデルで銅のd電子間のクーロン相互作用Uに関して3次までの摂動計算でDyson-Gorikov方程式を解いて臨界温度を求めた。そんなに大きなUの値を仮定しなくても100K程度のTcを得ることができた。このことは銅酸化物系の超伝導が銅のd-電子間のクーロン相互作用によってd波の電子対を形成することを示している。d正孔数とp正孔数の関数としてTcを求めると前者が大きいほどTcが高くなりTl系の超伝導をよく再現することが堀田によって確立された。 2)重い電子系の超伝導 主に神吉によって電子一格子相互作用によっては現実のTcを与える結合定数がえられないことが示された。その際、電子を重くする電子間のクーロン相互作用による繰り込みを考慮するとミグダルの定理が成立し、エリアシュバーグ方程式に基づいて定量的な議論が可能になる点が重要である。 3)有機導体の超伝導 電気抵抗の起源が、Tの2乗の温度依存性から電子間相互作用によることが明確にされた。今後、この強い電子間相互作用が超伝導を妨げるのか強めるのかが重要な検討課題である。
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