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高エネルギ-電子線によるXe電子のN殻巨大共鳴の研究

研究課題

研究課題/領域番号 03640355
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究機関上智大学

研究代表者

高柳 俊暢  上智大学, 理工学部, 助手 (00154914)

研究分担者 鈴木 洋  上智大学, 理工学部, 教授 (70053486)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
キーワード4d電子電離 / 巨大共鳴 / 電子衝突 / エネルギ-損失スペクトル / Xe原子
研究概要

高い衝突エネルギ-で電子のエネルギ-損失スペクトルを得るためにこれまで使用してきた電子エネルギ-・スペクトロメ-タ-の耐圧改善を図るとともに、保安対策を施した。これによって衝突エネルギ-2keV程度でXeの4d励起および電離領域にあたる60〜150eVのエネルギ-損失領域出スペクトルを測定した。その結果、散乱角0°付近では光吸収で得られている、4d→6pや4d→7pの励起とともに4d電離の巨大共鳴に対応した幅広いピ-クを電子衝突で初めて測定することができた。このスペクトルを光りの吸収スペクトルと比べて興味深い点は、4d電離巨大共鳴のピ-クの4d→6p,7pのピ-クに対する相対強度が著しく小さく、巨大共鳴の極大の位置も15eV程度低エネルギ-側にずれていることである。これは電子衝突の場合、散乱角0°であっても衝突による運動量移行が0でないため、エネルギ-損失スペクトルが光りの吸収スペクトルと一致しないことを示している。DozierとGilbonsは電荷密度関数を用いる方法によって、4d巨大共鳴のスペクトル形が運動量移行によって、どの様に変化するかを計算している。この計算結果では巨大共鳴の極大の位置は、運動量移行の増大とともに高エネルギ-側にずれることになっているが、我々の実験結果ではシフトの方向が逆であり、今後の4d電離巨大共鳴の理解を進めるうえで重要な実験事実となる可能性がある。さらに、本研究ではエネルギ-損失スペクトルの散乱角依存性を測定するために散乱角の設定や読取りの精度および角分解能の向上を図り、Heの2 ^1Sおよび2 ^3Sの励起微分断面積の測定を行った。これは、今後Xeの巨大共鳴の散乱角依存を研究する上でも重要な装置の改善であった。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Y.Sakai: "Differential cross section for 1 ^1S→2 ^1S,2 ^3S transitions in He at small scattering angles for high impact energies" Phys.Rev.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] T.Takayanagi: "Cross section for Ne 2s,Kr 4s and Xe 5s ionization by electron impact" Phys.Rev.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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