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地球の大気荷重変形によるVLBI観測局位置変動の研究

研究課題

研究課題/領域番号 03640376
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究機関国立天文台

研究代表者

真鍋 盛二  国立天文台, 地球回転研究系, 助教授 (30000178)

研究分担者 酒井 俐  国立天文台, 地球回転研究系, 助手 (80141969)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
キーワード大気荷重 / 地球変形 / VLBI / 精密測地 / 位置変動
研究概要

1)地球上の任意の地点の大気荷重による鉛直及び水平変位を計算するプログラムを開発した。使用可能な大気デ-タは気象庁による全球客観解析デ-タ(GANL)である。大気荷重に対する海洋の応答の仕方は必ずしも明確にわかっていない。IBモデルとNIBモデルの妥当性を検証するために御前崎における気圧と御前崎の潮位と御前崎200km沖の海底圧力の相関を調べ、海岸近くではNIBモデルが妥当であり、大洋では0.5日より長い周期の変動についてはIBモデルが妥当であることがわかった。本研究では最終的には水深500m以浅の海域及び地中海や日本海等の閉じた海域ではNIB、それ以外の海域ではIBモデルを採用した。
2)ITRFを構成している観測局及び国内のVLBI及びSLR観測地点合計144地点の1984年1月から1991年3月までの24ないし12時間おきの鉛直及び水平変位を計算した。水平変位は無視できるが鉛直変位は大陸内部では1cm以上に達し現在の観測精度でも考慮する必要があることがわかった。
3)上記の計算結果から鉛直変位△uは観測地点の地表気圧変動△pを用いて
△u=a cos 2πt+b cos 2πt+c △p
で近似できることがわかった。ここでtは年初からの経過時間を年単位であらわしたものである。近似精度は1mmである。係数a,b,cは場所に依存する。水平変位も同様な式で近似できる。a,bは地球全体の気圧配置の年周変化を反映している。上記144地点のa,b,c及びVLBI観測地点の地上平均気圧の実測値のデ-タベ-スを作成した。
4)大気荷重効果を補正した1984年から1992年1月までのVLBI観測デ-タの再整約が進行中である。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Seiji Manabe: "Atmospheric Loading Effect on VLBI Observations" Proceedings of the AGU Chapman Confernce on Geodetic VLBI:Monitoring Global Change NOAA Technical Repart Nos137 NGS49. 111-122 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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