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湖底高濁度層の維持機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03640381
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 気象・海洋・陸水学
研究機関滋賀大学

研究代表者

遠藤 修一  滋賀大学, 教育学部, 教授 (30111884)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
500千円 (直接経費: 500千円)
1991年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード湖底高濁度層 / 琵琶湖 / 湖流 / 内部波 / 堆積 / 環流
研究概要

水温成層期の湖底付近に形成される「湖底高濁度層」の実態と、その維持機構を明らかにするために、琵琶湖において調査を行い、そのデ-タを解析することにより、以下の知見を得た。主な調査内容は、自記流向流速・水質計による連続測定、TCTDによる水温・電導度の濁度の鉛直分布、および採水・採泥である。
1.成層初期(春季)の琵琶湖底層には、岸から沖へ向う弱い流れ(平均3cm/S)が継続し、河川からもたらされる汚濁物質を沖合底層へ輸送する効果をもっている。
2.成層期には琵琶湖全域において湖底高濁度層がみられるが、第1環流(反時計回り)の中心域底層において特に高濁度であるのは、環流に付随する鉛直楯環流による細粒物質の鉛直輸送の結果と考えられる。
3.湖内には、海洋の「マリンスノ-」と同様な、きわめて軽く、もろい物質(レ-クスノ-)が浮遊し、湖底に堆積しにくいことが湖底高濁度の一因である。その主成分は植物プランクトンの遺骸である。
4.成層期の湖底には常に内部波に伴う周期的な流れが存在し、「レ-クスノ-」の堆積を阻害していることが、湖底高濁度層維持の主な原因である。
5.台風通過後には、大量の河川水が水温躍層付近に流入することによって琵琶湖全域での濁度は急増するが、それによる湖底付近の濁度の上昇効果は必ずしも大きくない。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 遠藤 修一: "琵琶湖における湖底高濁度層について" 陸水学雑誌. 53. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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