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濃厚色素溶液の光ダイナミックスとサイズ効果

研究課題

研究課題/領域番号 03640407
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

平山 鋭  京都工芸繊維大学, 繊維学部, 教授 (90027912)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
キーワード色素濃厚溶液 / サイズ効果 / 消光中心 / 高圧力効果 / 顕微分光 / 微小液滴
研究概要

I.色素濃厚溶液のエネルギ-マイグレ-ション過程に及ぼす高圧力効果の研究が,ダイヤモンドアンビルを導入することによって初めて可能となった。更に,冷却型PCDマルチチャンネル測定装置の採用により,高圧力下顕微鏡下で螢光スペクトルが波長掃引なしに測定できるようになったので,分光学的な知見が極めて容易に得られるようになった。常圧下ではこれまでの我々の研究から,濃厚溶液で見られるエネルギ-マイグレ-ションの動的挙動はLAFモデルで良好に解析できることが明らかになっているが,極めて高い濃度まで,螢光スペクトルには顕著な変化は認められていない。ところが高圧力下では,濃度が10^<-2>Mを少し越えると,螢光スペクトルには長波長側に新しいピ-クが認められるようになる。この変化は極めて顕著であるため,直接観察によって螢光色の変化として確認できる。その原因として,(a)高圧力が消光中心形成を大きく促進し,形成された消光中心からの発光が新しいピ-クとして観測されるようになってきた。(b)常圧では無螢光性である消光中心が,高圧力下では,発光性の会合体へ構造変化を起す,を考えているが,特に(b)の可能性はこれまでに知られていないもので,事実とすれば重要な新知見となろう。
2.微小液滴をネブライザ-を用いて発生させ,それを減圧するという方法で,液滴の微小化がある程度実現できた。1.で導入した螢光スペクトルの測定法が液滴からの螢光スペクトルに及ぼすサイズ効果を確認する上で有効で,今後の研究につながる実験手法を完成することができた。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] A.D.Scully: "A timeーresolved fluorescence study of electronic excitatiom energy transport in concentrated dye solutions" Chemical Physics. 157. 253-269 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] S.Hirayama: "Progress in Photophysics and Photochemistry Chapter1 Vol.6" CRC Press(米国), (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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