• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

化学合成による芳香族アミノ酸水酸化機構とビオプテリン補酵素生合成の解明

研究課題

研究課題/領域番号 03640447
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 有機化学一般
研究機関名古屋大学

研究代表者

村田 静昭  名古屋大学, 教養部, 助教授 (50157781)

研究分担者 杉本 隆  名古屋大学, 教養部, 教授 (30023609)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1991年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードピルボイルプテリン / ビオプテリン / キノノイドジヒドロビオプテリン / 7,8ージヒドロビオプテリン / ネオプテリン / ウマノプテリン
研究概要

ピルボイルプテリンの合成として、まずヘテロ環に結合している2位水酸基および4位アミノ基を側鎖に結合している二つの水酸基と化学的に区別し、後者だけを酸化してジケトンとする方法から着手した。はじめに4位にブトキシ基を導入したビオプテリンの合成を行った。この化合物は、4ーブトキシピリミドンと光学活性4ーヒドロキシー2,3ーエポキシペンタナ-ルとの反応により効率よく合成できることを見いだした。この結果は、天然型ビオプテリンの化学合成法として論文に報告した。得られた化合物は、アルコ-ル類には可溶だが側鎖のアルコ-ル性水酸基をケトンに酸化するときに用いる極性の低い有機溶媒には溶けにくかった。合成の出発物質としてこのような性質を有するビオプテリン誘導体を合成するために、4位と2位アミノ基をさまざまな基で保護することを検討中である。
キノノイドジヒドロビオプテリンは、化学的に不安定な化合物で数分間の半減期で分解することが解っている。生体内に近い条件では、ケト-エノ-ル互変異性によりすべて7,8ージヒドロビオプテリンへ異性化する。この異性化反応は、キノノイドジヒドロビオプテリンに対して求核剤を働かせて4aーヒドロペルオキシドを合成する方法の成否を握っている。反応機構を詳細に検討した結果、この反応はジヒドロプテリン類には共通に起こり、生体内でビオプテリンやネオプテリンからそれらのジアステレオマ-が生成する過程の鍵反応でもあることを明かにした。このようにして生合成されたと見なされる新化合物ウマノプテリンをガン患者の試料から単離し構造を決定した。これらの結果についても論文として報告した。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] ShiZuaki Murata,Takashi Sugimoto,他: "Novel Regioー and Stereoselective Syntheses of 6ーSubstituted Pteridines and Naturally Occurring LーerythroーBiopterin" Synthesis.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Shoji Ogiwara,Takasi Sugimoto,他: "Occurence of Umanopterin,a New Diastereomer of Neopterin,in Urin from Cancer Patients" Tetrahedron Letters.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Shoji Ogiwara,Takashi Sugimoto,他: "Diastereomers of Neopterin and Biopterin in Human Urine," Tetrahedron Letters.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

URL: 

公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi