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高周期元素特有の物性をもつ有機ビスマス化合物の合成と物性・化学反応性の研究

研究課題

研究課題/領域番号 03640456
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 有機化学一般
研究機関愛媛大学

研究代表者

小川 琢治  愛媛大学, 理学部, 助教授 (80169185)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1991年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードビスマス / ヘテロ原子化合物 / イリド
研究概要

ビスマスのもつ大きな最外殻電子の特性を発揮できる分子系を合成し、その物性・化学反応性を明らかにする目的で研究を行い、以下の結果を得た。
1.Bi=Bi2重結合化合物の合成:今までに見いだされたことの無い新しい結合様式の化合物を合成し、その電子状態・物性・化学反応性を明らかにする目的で、Bi=Bi結合を持つ化合物の合成を試みた。まず、本補助金により購入した分子工学支援システムを用いて理論計算したところ、以下のような分子(1)が安定に存在し得ることが明かとなったので、その合成を試み、重要な中間体2の合成に成功した。現在、最終段階の反応条件を検討中である。
2.ビスマスイリドの一般的発生法の開拓:一般のビスマス化合物は、第15族元素の化合物であるにもかかわらず、その孤立電子対のp性が低い為に求核性・塩基性がほとんど無い。しかし、今回の研究により、ある種のアルコキシフェニルビスムチンは非常に高い求核性を持つことを見いだした。そのXー線結晶構造解析、 ^<17>0 NMR等の研究から、これが酸素原子からビスマス原子への空間を通じての電子授与であることを明らかにした。また、このビスムチンとハロゲン化物の反応により得たビスムトニウム塩を用いることにより、容易にビスマスイリドが発生できることを見いだした。
3.アルコキシフェニルビスムチンが高い脱水能を持つこと、また他の脱水剤にはみられない選択性を示すことを明らかにした。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] T.Ogawa: "NーTosyltriarylbismuthimines.Synthesis and reactions with some electrophiles" Chemistry Letters. 105-108 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] T.Ogawa: "Stereospecific oneーpot synthesis of enamides and enimides by the copper iodide promoted vinylic・・・" Chemistry Letters. 1443-1446 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] N.Ono: "Preparation of 2ーformylー4ーnitropyrole" Journal of Heterocyclic Chemistry. 28. 2053-2055 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] N.Ono: "Preparation of porphyrins having ester and nitro function" Chemistry Express. 6. 869-872 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] T.Ogawa: "Highly nucleophilic alkoxyphenylbismuth compounds:Their structural elucidations and applications for・・・" Proc.of the Third International Confrence on Heteroatom Chemistry.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] T.Ogawa: "A Simple preparation method of vinyl and vinylidene thiobenzoates from the bromides" Chemistry Letters.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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