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湖沼に大発生する藍藻(アオコ)の化学成分の有効利用

研究課題

研究課題/領域番号 03640471
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 天然物有機化学
研究機関筑波大学

研究代表者

楠見 武徳  筑波大学, 化学系, 講師 (70015882)

研究分担者 柿澤 寛  筑波大学, 化学系, 教授 (50015492)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1991年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードラン藻 / アオコ / ミクロキスチン / 藻類毒
研究概要

本研究は、元来厄介もの扱いされているアオコが生理学的に重要な物質を含んでいることに注目し、霞ケ浦で大量に回収されるアオコからミクロキスティン類、アナベナ類及びその他の生理活性物質を大量に単離し、それらの物質を医学的、薬理学的な基礎実験に提供することを目的とした。また微量に含まれている生理活性物質を単離・構造決定することを試みた。
霞ケ浦でアオコ回収船より「乾燥アオコ」を手にいれ、それについてミクロキスティン類の有効な抽出法を検討した。「乾燥アオコ」は実質的には相当の水分を含んでおり、また凝固剤が相当量加えられているため前処理としてブタノ-ル抽出を試みた。抽出物にミクロキスティン類が含まれていることがHPLCより判明したが、クロロフィルなどの色素が多量に含まれていた。そこでブタノ-ル抽出液に10%の水を加え、酢酸エチルと振ることにより色素や脂質を除去した。ブタノ-ル:水層を濃縮し、トヨパ-ルカラムを使用したクロマトグラフを行なうことによりミクロキスティン類が濃縮されたフラクションを得た。HPLC分析によりこのフラクションにはミクロキスティンRRが主成分として含まれており、他にLA、LRなどの存在が明かとなった。このフラクションをシリカゲルクロマトグラフにかけることによりミクロキスティンRRをほぼ純粋な形で得ることができた。以上の実験はそのまま大量のスケ-ルに用いることが可能であり、今年度の夏、更に大量の回収アオコを処理する予定である。
これらの実験の途上、回収アオコが、キウリ、ナスなどの重要な農作物に被害を与えるネコブセンチュウに対して殺虫作用があることを見いだした。この有効成分の単離については今後の課題としたい。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Kusumi,H.Kakisawa: "Extraction of Microcystins Recovered at Kasumigaura‐lake" Journal of Phycology.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

URL: 

公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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