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紫外線照射を利用する新しい自動流れ分析法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03640488
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 分析・地球化学
研究機関千葉大学

研究代表者

小熊 幸一  千葉大学, 工学部, 助教授 (60009529)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1991年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード流れ分析 / 自動分析 / 同時定量 / 鉄 / チタン / スペシエ-ション / 光酸化 / 吸光定量
研究概要

最初に、タイロンを発色試薬に用いてFe(II)ーFe(III)ーTi(IV)の同時定量システムの構築を試みた。なお、このシステムは、次のことを根拠とする。すなわち、タイロンは弱酸性溶液においてFe(III)及びTi(IV)と反応し、着色錯体を生成するが、Fe(II)とは反応しない。また、Fe(II)は弱酸性のタイロン溶液中で紫外線により定量的に酸化され、続いてタイロンと錯体を生成するる。一般に、3成分の吸光定量には1試料について、三つの異なる吸光度を測定することが必要であり、分析システムの構成と操作法は次のようなものとした。先ず、目的の3成分を含む試料溶液を希塩酸のキャリヤ-溶液に六方バルブを用いて注入し、金属銀の粉末を詰めた小型カラムを通過させる。これによりFe(III)をFe(II)に還元し、銀カラムの下流にてタイロン溶液を試料の流れに合流させTi(IV)のみを発色させる。分光光度計の同一光路上に2個のフロ-セル(FC_1,FC_2)をとりつけておき、先のTi(IV)ータイロン錯体の吸光度A_1をFC_1により測定する。FC_1を通過した試料を、市販の小型殺菌灯に巻き付けたポリエチレンチュ-ブに通して紫外線を照射し、Fe(II)をすべてFe(III)に酸化してタイロンと反応、発色させたのち、もう一方のフロ-セルFC_2に導き吸光度A_2を測定する。次に、バルブの切り換えによりキャリヤ-溶液とタイロン溶液の流路を変え、同一試料をあらたにシステムに注入し、直ちにタイロン溶液と合流させてFe(III)とTi(IV)の双方を発色させ、FC_2に導き吸光度A_3を測定する。A_1からTi(IV)、A_1とA_3からFe(III)、A_1〜A_3からFe(II)の各濃度をそれぞれ求める。タイロン溶液の濃度及びpH、流量などの最適化ののち、数μgから数十μgの各成分を毎時30試料の速度で定量することができた。引き続き、Tl(III)の光還元と蛍光検出を利用するTl(I)ーTl(III)の同時定量システムを開発中である。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 小熊 幸一: "Simultaneous determination of iron(II),iron(III),and titanium(IV) by flow injection analysis using kinetic spectrophotometry with Tiron" Fresenius' Journal of Analytical Chemistry. 341. 545-549 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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