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クロロフィル前駆物質及びその分解物の分離・分析法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03640504
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 分析・地球化学
研究機関近畿大学

研究代表者

西川 泰治  近畿大学, 理工学部, 教授 (10088312)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1991年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードchlorophylls / precursors of chlorophylls / 4ーvinylprotochlorophyll a / 4ーvinylprotochlorophyll a THGG / 4ーvinylprotochlorophyll a DHGG / 4ーvinylprotochlorophyll a GG / phropheophy Time a,b
研究概要

(1)クロロフィルの前駆物質であるプロトクロロフィル類(P.Chl.)をカボチャ種子の濃緑色内皮部分よりアセトンで抽出分離した。確立した単離精製法は次の如くである。蒸留水に2〜3時間浸したカボチャ種子の内皮よりP.Chl.をアセトン抽出後,逆相系の高速液体クロマトグラフィ-により分離精製することに成功した。その結果,フィチ-ル基残基部分の二重統合が1〜3個増加したゲラニルゲラニオ-ル(GG)及びジヒドロゲラニオ-ル(DHGG)及びテトラヒドロゲラニオ-ル(THGG)がポルフィン環の7位のプロピオン酸エステル部位に置換した4ービニルプロトクロロフィルa(4VーP、Chl、a)を単離することができた。得られたこれら4ービニルクロロフィ-ルaのエタノ-ル溶液の分光特性を検討したところ,金属ポルフィリン錯体に特有なソレ-帯(440mm付近)とQ帯(630mm付近:α帯及び580mm付近:β帯)また紫外部にはM及びL帯が確認できた。原子吸光法により吸収スペクトルを測定した溶液中のMa(II)を定量し,モル吸光係数を決定した。M及びL帯はGG>DHGG>THGGとなり,フィチ-ル残基部分の二重結合数の順位と一致することを明らかにした。本研究で明らかにしたモル吸光係数を用いて,HPLCにより検量紙を作製し,HPLCによるP、Chl、a類の定量法を確立した。
(2)Chl、の初期分解物であるピロフェオフィチンa,bのニッケル錯体を含成し,分光特性ならびに分離挙動を明らかにした。その結果,クロリン環に統合する置換基が電子供与性の置換基になるとソレ-帯は長波長側に,Q帯は短波長側に遷移するとの結果を得た。また,ピロ型の化合物のFAB/MSスペクトルを解析し,二分子クラスタ-イオン種の確認に成功した。かっこれら二分子クラスタ-イオン種の生成しやすいものほど順相系のTLCにおける固定相との相互作用が大きくなることを明らかにした。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 西川 泰治,向田 直人,河合 範夫,尾上 義明: "3ーニトロベンジルアルコ-ルの高速原子衝撃質量分析における開裂特性とマトリックスとしてのクロロフィル類への適用" 近畿大学理工学部研究報告. 27. 75-81 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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