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アスコルビン酸酸化酵素における銅イオンの集積効果

研究課題

研究課題/領域番号 03640514
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 無機・錯塩・放射化学
研究機関金沢大学

研究代表者

櫻井 武  金沢大学, 教養部, 助教授 (90116038)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1991年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードアスコルビン酸酸化酵素 / 三角銅クラスタ- / 電子伝達 / 酸素分子活性化 / 4電子還元 / 生物無機化学 / マルチ銅オキシダ-ゼ / 金属イオンの集積効果
研究概要

アスコルビン酸酸化酵素とフェロシアン化カリウムの反応を電子およびESRスペクトルで追跡した。フェロシアン化カリウムから供給された電子はアスコルビン酸酸化酵素のタイプ1銅部位からタンパク内に入り、ここからタンパク内電子移動により、タイプ2,3銅によって形成されるクラスタ-にプ-ルされることがわかった。この際、過剰のフェロシアン化カリウムが存在するとまずタイプ2銅とCN^-を橋かけとして結合し、タイプ2銅を選択的にひきぬくことがわかった。次いで、さらに別のフェロシアン化イオンがタイプ3銅とCN^-を橋かけとして結合し、複核スピ-シ-ズが出来た。このスピ-シ-ズは前例のない異常なESRシグナルを与えることがわかった。すなわち、異方性はあるが(g11=2.28,g⊥=2.08)、超微細分裂を示さず、しかも4Kにおいて200mWのマイクロ波によってもほとんど飽和しなかった。これは不対電子が非局在化しているためであり、電子は銅よりはむしろ鉄上にあるものと予想された。同様の実験をタイプ2銅を選択的に除去した誘導体で行なったところ、タイプ2銅が還元状態では問題のESRシグナルが現われないが、タイプ3銅が酸化状態のときには問題のESRシグナルが出現することがわかった。このような挙動は別のマルチ銅酸化酵素であるラッカ-ゼにおいても観測することができた。このような結果をふまえて、タイプ2銅とタイプ3銅が近接して、酸素の4電子還元にあたることが示された。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 櫻井 武: "Reosscssment of the Unusual ESR Signcl from Type III Copper of Ascorbate Oxidase Reacted with Hexacyanifenete(II)" Inorganica Chimica Acta. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 櫻井 武: "Anaevobic Reactions of Rhus vernicipera Laccose and Its Typeー2 CopperーDepleted Derivatived with Hexacyanofevate(II)" Biochemical Journal. 284. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 櫻井 弘 編: "生体微量元素" 広川書店, (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 櫻井 弘 編: "バイオサイエンスESR" 広川書店, (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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