研究課題/領域番号 |
03640550
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生態学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
今立 源太良 東京医科歯科大学, 教養部, 教授 (50013842)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1993年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1992年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1991年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 土壌動物 / カマアシムシ類(PROTURA) / 日本列島 / 種別調査記録 / 八重山諸島 / 与那国島 / カマアシムシ類(protura) / 宮古島 / 石垣島 / 種子島 / 北海道 / カマアシムシ類(Protura) / カマアシムシ類と植生 / カマアシムシ類と暖かさの指数 / カマアシムシ類と標高 |
研究概要 |
環境指標としていろんな生物がとりあげられている。土壌動物もその対象となることがある。たしかに土のあるところかならず土壌動物はみつかる。陸上の生物の世界で生産者である緑色植物とその生活をささえている共生者とくに根圏の共生者である土壌動物は環境指標として重要な存在である。しかし土壌動物のおおくは基礎情報がとぼしく科や目の単位でしか把握できないのがつねである。そのなかでカマアシムシ類(PROTURA)は種単位でかなりの精度での情報の蓄積されつつある。この類は本課題での研究をふくめ平成5年末で日本列島で3000地点以上での種構成・令構成・調査点の植生・標高・暖かさの指数などの情報が集積されておりいまこれを地域別・種別にとりまとめている。カマアシムシ類は節足動物の系統上まことに特殊な位置をしめ近縁の現生動物はみあたらないがおそらく古生代デボン紀あたりの起源とみなされる。体長1ミリ内外のちいさな虫で人目にはつかないが緑あるところどこの土にもみいだされる。世界中での既知種550余日本列島からは57種がしられている。 しかし現状で情報の量と質が十分であるとはもうしがたい。本課題でもこの三年にわたって調査をつづけてつぎつぎと予想をこえた新情報を得ている。本年度の現地調査は八重山諸島に重点をおいたがこれは昨年度の調査で与那国島と西表島とでアジア大陸南部と深いつながりをしめすものみいだされたからである。現在カマアシムシ属(Eosentomon)の一新種の発見を確認しているがこの新種は海南島や広西省の種と近縁である。まだすべての採集資料の検定を終っていないのでさらに新しい知見がえられる見込である。本課題は本年度で終了することになっているがさらなる調査・研究がもとめられ集積された標本・記録の保存についても十分な配慮が必要である。
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