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カイコ脂肪体を用いた組織特異的転写糸の確立

研究課題

研究課題/領域番号 03640612
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 動物発生・生理学
研究機関東京都立大学

研究代表者

泉 進  東京都立大学, 理学部, 助手 (10145659)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1991年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードカイコ / 遺伝子 / 転写 / 脂肪体 / 遺伝子発現 / 無細胞転写系
研究概要

昆虫の脂肪体は脊椎動物の肝臓と脂肪組織の機能を合せ持つ組織であり各種酵素および体液タンパク質を発生段階特異的かつ性特異的に活発に合成している。本研究は脂肪体における遺伝子発現の調節機構を解析することを目的とし,カイコ脂肪体細胞核から組織特異的無細胞転写系を確立することに重点を置いた。以下にその結果について述べる。
雌の5齢2日目のカイコ幼虫から脂肪体を摘出し,ホモゲナイズバッファ-の浸透圧,塩組成,界面活性剤の有無等の条件について検討を加えた。その結果,最も効率良く核が分離できる方法は次のとうりであることが判明した。まず脂肪体をMg^<2+>を含むバッファ-中に放置し,細胞を十分膨張させた後テフロンーガラスホモゲナイザ-を用いて0.1%トライトン存在下でホモゲナイズする。このホモゲネ-トをステンレスメッシュを使いろ過した後,低速で遠心し粗核分画を得た。このようにして分画した核をエチジウムブロミドで染色した後螢光顕微鏡で観察すると他の方法により分画した核に比べ,核表面に付着している脂肪顆粒がきれいに除去されていることが明らかとなった。この粗核分画より核タンパク質を0.4M NaClで抽出し,無細胞転写系を調製した。この転写系により,カイコ貯蔵タンパク質SPIの遺伝子の転写を試みた。コントロ-ルとして培養細胞B_<n1>Nより調製した転写系を用いた。脂肪体核転写系はSPI遺伝子を忠実にしかも効率良く転写することが明らかとなった。この転写系を用いることにより、今後遺伝子の転写を制御するシスコントロ-ル領域を検索することが可能になったと考えられる。またトランス作用因子もこの核抽出液より分離可能であろう。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 森 茂俊: "Structures and organization of genes for major plasma proteins of Bombyx mori" J.Mol.Biol.218. 7-12 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 安居院 宣昭: "Hormonal control of vitellogenin mRNA level in the male and female housefly,Musca domestica." J.Insect Physiol.37. 383-390 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 森 茂俊: "Complete nucleotide sequence of major plasma protein genes of Bombyx mori" Biochim.Biophys.Acta. 1090. 129-132 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 伊藤 雅信: "Cloning and sequence analysis of membrane bound alkaline phosphatase cDNA of the silkworm,Bombyx mori" Biochim.Biophys、Acta. 1129. 135-138 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 桜井 博: "An in vitro transcription system developed from BmN cells derived from the ovarian tissues of Bombyx mori" Methods Mol.Biol.(1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 中藤 博志: "Structure and expression of gene coding for a pupal cuticle protein of Bombyx mori." Biochim.Biophys.Acta.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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