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本邦初産齧歯類(エオミス科)化石の古生物学的・古生物地理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 03640659
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 層位・古生物学
研究機関国立科学博物館

研究代表者

冨田 幸光  国立科学博物館, 地学研究部, 研究官 (00150029)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1991年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード齧歯類 / エオミス科 / 中新世 / 臼歯化石
研究概要

1.岐阜県美濃加茂市の木曽川河岸の産地にて2回採集を行い、付近の地質調査もあわせて行った。中村層(中新世前期)に含められる化石包含層は成層の悪い厚さ10cmに満たない砂岩と泥岩の混合層である。
2.母岩はかなり固結しており、水やケロシンによる通常のスクリ-ンウォッシングでは処理できず、硫酸ソ-ダの過飽和溶液を使ってようやく処理できた。目的の化石が1mm前後と小さいため、0.5mmと1mmのメッシュを使用した。そのため残渣が大量となり、本報告書の時点ではひろい出し作業があまり進んでおらず、追加標本の発見には至っていない。
3.現在の2標本のうち、1点は左下顎とそれに植立したP/4、もう1点は分離したM/xである。これらについて、北アメリカとヨ-ロッパの標本(実物、レプリカおよび文献)と比較した結果、両地域における既知の種類に当てはまるものがないことが判明した。
4.文献による限り、中国では鮮新統から産出報告がある程度だが、実際には漸新世以降かなりの標本がみつかっており、その多くは現在研究途上である。その多くは新種となる可能性が高い。したがって、岐阜県産のエオミス科化石も新種となることが予想される。
5.研究は年度内には当初予定したほどに進展しなかったが、1992年夏のIGCにおけるワ-クショップに、中国のエオミス科研究者2名の参加が決まっており、中国の標本と直接比較することによって、本研究の目的がある程度達成できることが期待される。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Tomida,Y.and Setoguchi,T.: "Tertiary rodents from Japan" Abstracts of the workshop WC-2,29th IGC,Kyoto,Aug.-Sept.,1992.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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