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落錘試験による繊維強化複合材料の衝撃強度計測法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03650073
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究機関東京工業大学

研究代表者

宇治橋 貞幸  東京工業大学, 工学部, 助教授 (80016675)

研究分担者 足立 忠晴  東京工業大学, 工学部, 助手 (20184187)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
キーワード繊維強化複合材料 / CFRP積層板 / 衝撃強度 / 落錘試験 / 衝撃破壊 / 熱可塑性樹脂 / コンプライアンス / 計測法
研究概要

本研究では,繊維強化複合材料の耐衝撃特性の評価法として落錘式衝撃試験法を取り上げ,落錘中の応力波伝播を考慮することにより,従来よりも精度の高い荷重および変形の応答を計測した。そして,計測結果から有効な評価パラメ-タを求め,繊維強化複合材料の耐衝撃特性の評価を行い,以下のような成果を得た。
(1)自由落下とバネによる加速を併用した落錘式衝撃試験機を製作した。落錘を2本のスチ-ル製丸棒により案内することによって,摩擦によるエネルギ-の損失を最小限にし,再現性の良い計測を実現できた。また,バネによる加速装置を付加したことによって,幅広い衝撃速度帯域での試験が可能となった。
(2)計測結果から衝撃中の荷重一変形線図を求め,これからさらに吸収エネルギ-および最大荷重だけでなく,コンプライアンス応答を評価パラメ-タとして導出した。これらの評価パラメ-タにより試験片の耐衝撃特性がより正確に評価できることがわかった。特に,コンプライアンス応答は,試験片の損傷が小規模な場合に,その程度をより正確に識別できることがわかった。
(3)繊維の材質・配向は同じで樹脂だけが異なる炭素繊維強化積層板についてその耐衝撃特性を調べた。熱可塑性樹脂であるポリカ-ボネイトおよびナイロンを用いた積層板は,熱硬化性樹脂であるエポキシを用いた積層板に比べて,優れた耐衝撃特性をもっていることがわかった。
(4)落錘の質量と衝撃速度を変えて試験を行ったが,本研究の範囲内では,加えられた衝撃エネルギ-のレベルが同じであれば,質量の大小や衝撃速度の違いが積層板の損傷の程度に与える影響は小さいことが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Sadayuki Ujihashi Masahiro Nishida Tadaharu Adachi Hiroyuki Matsumoto: "Application of an Altermative Measuring System to Determine the Mechanical Properties of Composites Under Impact Looding" Composite Structures. 6. 599-616 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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