研究課題/領域番号 |
03650274
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電子通信系統工学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
鈴木 久喜 静岡大学, 工学部, 教授 (90006221)
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研究分担者 |
中井 孝芳 静岡大学, 工学部, 助手 (90109132)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1992年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1991年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 高圧環境下 / ダイバーの聴力 / ヘッドホン / 気導音 / 骨導音 / 吸音材 / ヘリウム音声 / データベース / ダイバ-の聴力 / イアプロテクタ / 高圧ヘリウム混合気体 / 最小可聴値 / 吸音率 / ヘリウム音声デ-タベ-ス |
研究概要 |
1.マイクロホンとヘッドホンの高圧気体中での特性:オージオメータで聴力測定をするのに適したヘッドホンを選定するため6類の製品の特性を高圧環境下で測定した。気圧が変ると特性が大きく変化するものが多いが、YAMAHA HP-1は安定しており最適であることがわかった。 2.ダイバーの聴力:潜水シミュレータ内の背景騒音(60dB)の影響を避けるため射撃用のイヤプロテクタ内にHP-1のユニットを装着し、気導音の最小可聴値と等音曲線を求めた。深度5mまでは最小可聴値を測定できたが、深度20m以深ではイアプロテクタの遮音力不足のため1.5kHz以下では信頼できる最小可聴値が得られなかった。等感曲線の値は深度によって大きく変化する。深度120m以深では低域で高く2kHzでいったん最下点になり3kHzまで上昇してピークとなる。外耳道の伝音特性のコンピュータシミュレーションにより、気導音の最小可聴値の上昇は外耳道の伝音特性の変化が原因の一部である事を確認した。 3.骨導音の聴力:気体の音速や密度により外耳道の音響特性は変化するが、この影響が少ないと考えられる骨導聴力を実測した。骨導音の最小可聴閾値は2kHz以下で上昇する。上昇量は深度70m、250Hzで最大で20dBである。この変化は予想どおり気導聴力より少ない。 4.高圧気体中の吸音率:代表的な3種類の収音材料の垂直吸音率を窒素気体中とヘリウム空気中で測定した。材料によって高圧下の吸音率は異なるが、いずれも共通して高圧での吸音特性は高周波数側に移動し、同じ吸音率を示す周波数はрс^3のべき乗に比例する事がわかった。 5.ヘリウム音声データベース:1万個以上のデータが収集され、現在音素ラベル付きで登録されたデータの数は3000語ある。
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