研究概要 |
小容量のディスクを多数台並置することによってメインフレ-ム用大容量ディスクをはるかに越える性能を達成すべく,本研究では,小型ディスク集合体としてのディスクアレイア-キテクチャの研究を行った。本研究では大容量バルクデ-タの達続した入出力(レイド-3)ではなく小容量デ-タの高トラヒックアクセスをどのように効率よく実現するかについて検討を進めた。すなわちレイド-5ならびにパリティストライピングのシミュレ-タを作成するとともに各種方式の評価を行った。ディスクアレイではオンラインリカバリを実現する為にパリティドライブを用意する。この為デ-タ書き込みはこのパリティブロックのコンフリクトが大きな問題となるり,おおむね台数効果が60%程度に低下するることが判明した。これを解決するため,ノンボラタイルメモリを用いた間接ブロックマッピングを導入することによりレイテンシ-を大きく短縮可能であるという知見が得られた。しかし,一方でアルゴリズムはかなり複雑化することも避けられない。また,デ-タベ-ス応用ではログデ-タの更新等,小容量アクセスデ-タの一括処理が多用されるが,これらに関するスケジュ-リングについては従来殆ど考慮されていなかった。本研究においてディスクアレイの書込み場所ログリストを解析することにより,大きな性能向上を見込めることが判明した。又,ディスクアレイア-キテクチャのハ-ドウェア規模は相当複雑になると予想され,今後より詳細な検討を進めてゆく予定である。
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