研究課題/領域番号 |
03650392
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
コンクリート工学・土木材料・施工
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
米倉 亜州夫 広島大学, 工学部, 助教授 (00034372)
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研究分担者 |
河合 研至 , 助手 (90224716)
宮沢 伸吾 , 助手 (10157638)
田澤 栄一 広島大学, 工学部, 教授 (60155067)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1991年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 透気性 / 吸水特性 / 中性化 / 細孔径分布 / プレストレストコンクリ-ト / ブリ-ジング |
研究概要 |
コンクリ-トの透気性および吸水性は、コンクリ-トの中性化、凍害性による劣化や鉄筋の腐食にかかわる基本的な性質であるので、これまで多くの研究がなされてきた。しかし、これらの性質とブリ-ジングによって生じる水みちや粗骨材下面の欠陥部およびコンクリ-ト中のセメントペ-ストの細孔構造との関係については十分解明されているとはいえない。特に、プレストレストコンクリ-トのように一軸圧縮応力を受けた状態でのコンクリ-トの透気性や吸水性および中性化に関する研究はほとんどなされていない。またプレストレスのない状態でのひび割れの発生は吹気性や吸水性を著しく増大させる原因となるので、適切な補修を行い、透気性、吸水性の増大を防ぐ必要がある。 そこで本研究では、コンクリ-トの細孔構造やブリ-ジング特性を変化させるため、水セメント比(W/C)、養生方法、標準養生期間を変化させ、さらにシリカフュ-ムを混入したコンクリ-トの透気性、吸水性、中性化を種々の応力ー強度比の圧縮詩力下で調べ、さらにひびわれ補修前後におけね上記の特性を調べ、以下のような結果を得た。 1.応力ー強度比が0.3程度以下の場合には、コンクリ-トの透気速度は、無応力の場合の1/2以下となり、応力ー強度比が0.15場合より0.3の場合の方が小さくなった。しかし、応力ー強度比が0.5程度以上にまると急激に透気速度は増大した。吸水性も同様な傾向にあるが、プレストレスの影響度合は透気性の場合より小さい。 2.コンクリ-トの透気性は、ブリ-ジングがある場合、打込み面に垂直方向が最大となるが、打込み方向にプレストレスを加えることにより、透気性を著しく低減できる。このことより、ペ-ストの細孔構造より、ブリ-ジングによる欠陥部が透気性等に及ぼす影響が大きいことが明かとなった。 3.コンクリ-トのひび割れを注入用ひび割れ補修材またはコンクリ-ト表面の全面コ-ティング材を用いて補修することにより透気性、吸水性をひび割れ無しの場合と同じか改善するこてができた。
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