研究課題/領域番号 |
03650396
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
コンクリート工学・土木材料・施工
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研究機関 | 和歌山工業高等専門学校 |
研究代表者 |
戸川 一夫 和歌山工業高等専門学校, 土木工学科, 教授 (80043537)
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研究分担者 |
中本 純次 和歌山工業高等専門学校, 土木工学科, 助教授 (70043552)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1993年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1992年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1991年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 高炉スラグ微粉末 / 断熱温度上昇 / 圧縮強度 / 前養生条件 / 中性化速度 / 高性能AE減水剤 / 引張り強度 / 促進中性化 / 暴露中性化 / 高炉スラグ / 水和熱抑制 / 強度発現 / 耐久性 |
研究概要 |
本研究は、高炉スラグ微粉末を単位結合材量の95%まで置換した高炉スラグ高含有コンクリートについて、発熱特性、圧縮強度発現特性および中性化、さらには高性能AE減水剤の利用による諸特性の改善について実験的に検討し、高炉スラグ微粉末の最適な利用方法を検討したものである。 本実験結果を要約するとつぎのとおりである。 (1)水和発熱にともなうコンクリートの温度上昇量を抑制するために、高炉スラグ微粉末を利用することは非常に有効であり、その水和熱抑制効果はスラグ置換率が70%をこえると著しい。 (2)コンクリートの圧縮強度とスランプを同一にしたとき、高性能AE減水剤を用いたコンクリートの断熱温度上昇量は、AE減水剤を用いたコンクリートよりも低くなる。 (3)最大温度上昇量-強度比(K/σ)は高炉スラグ微粉末の温度ひびわれ低減効果を評価する上での一つの有用な指標である。本実験の範囲内では、K/σを低くするためには8000cm^2/gの高粉末度スラグがもっとも高い効果を示す。 (4)高性能AE減水剤を適切に用いることにより、高炉スラグ置換率85%以内であると高炉スラグ高含有コンクリートの強度低下を防止できる。 (5)高炉スラグ高含有コンクリートの中性化速度は、前養生条件の影響を大きく受けるため、中性化速度を抑制するためには充分な前養生期間を設けることが重要である。前養生期間としては7日間が一つの目安として考えられるが、スラグ粉末度を増大させることによってそれを短縮することが可能である。
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