研究課題/領域番号 |
03650442
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
都市工学・衛生工学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
亀井 翼 北海道大学, 工学部, 助教授 (70001998)
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研究分担者 |
松井 佳彦 北海道大学, 工学部, 助手 (00173790)
丹保 憲仁 北海道大学, 工学部, 教授 (80001147)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1992年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1991年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 農薬の土壌吸着 / 農薬の移動 / 土壌の農薬吸着 |
研究概要 |
農薬が上水道水源流域に散布されると、農薬は降雨によって土壌中を移動し河川へ流出する。その場合、(1)どのようなタイプの農薬が、(2)どの様なタイプの土壌から、どの程度流出するかを明らかにすることは、水源水を適切に管理し処理するために重要である。そこで本研究では、始めに(1)上水道水源斜面における降雨の流出経路を検討しついで(2)土壌と土中水における農薬の物質収支式から誘導される拡散項を含まない農薬の移動距離算定式を提案し、提案した式の有用性を確認するために行う実験に必要な測定法として(3)数100μlの少量の試水中の農薬を抽出、濃縮等の前処理をすることなくHPLCにより迅速簡単に測定する方法を提案した。提案した農薬の移動予測式と農薬の迅速、簡単な測定法を用いて数多くの土壌による農薬の吸着実験と農薬の移動距離の算定を行い、得られた結果を土壌の赤外線吸収スペクトル、土壌の1%NaOH抽出可能なE260等と対比し以下のような結果を得た。 1)土壌の1%NaOH抽出可能なE260を測定することにより通常の有機土壌の吸着性の大小を簡単に推定することが可能である。 2)水酸基量の大きい土壌はカオリンのような無機土壌、新琴似土壌のような有機土壌のいずれの場合でも水酸基量の小さい千歳土壌、石英砂よりも農薬の吸着量が高い。 3)土壌中における農薬の物質収支式より誘導された農薬の移動距離算定式により定常土中水fluxにおける農薬の平均移動距離を算定することが可能である。 4)赤外線吸収スペクトルから得られる官能基透過率によって土壌をグループ分けし、農薬を親水性と親油性にグループ分けすることによって決定される代表Henry係数を用いることにより大略の農薬の移動距離を推算することが可能である。 5)土壌のタイプによって農薬の移動距離は大きく異なり、特にヒドロキシイソキサゾールのように親水性も親油性も高い農薬の場合には官能基含有量の大きい新琴似土壌グループと官能基含有量の小さい千歳土壌グループとの間に10倍程度の移動距離の差があるが、シマジンのように親水性の低い農薬の場合には土壌のタイプによる移動距離の差は3倍程度ある。
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