研究課題/領域番号 |
03650468
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 大阪工業大学 |
研究代表者 |
大場 新太郎 大阪工業大学, 工学部, 教授 (50079521)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1992年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1991年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 地震動 / 地震観測 / 堆積層 / 埋立地盤 / 沖積層 / 継続時間 / 卓越周期 / 増幅特性 / S波 / 表面波 / 震動継続時間 |
研究概要 |
大阪平野は周辺を山地で囲まれ、大阪湾を含み短軸40Km、長軸80Kmの楕円形をなす盆地の北東部に位置する。この大阪平野の地震動は、地形と地盤条件によって顕著に影響される。 本研究は地震観測記録に基づき、埋立地盤における地震動の継続時間、卓越周期、増幅特性について検討したものである。 (1)継続時間:大阪平野における地震動の継続時間は、周辺山地と平野内の平面的位置との水平距離によって異なる。継続時間は山地と平野の境界領域で短く、平野の中央部で明確に長くなる。この地震動の継続時間の変化は、表層地盤の洪積層・沖積層といった地盤条件の相違によるものではない。それは、下方からのS波「主要動」と堆積層を水平に伝播する表面波「あとゆれ」とが合成される夕イムラグの相違によって生じる。 (2)卓越周期:約1秒以下の短周期は、「主要動」部分において優勢であり、その卓越周期はこく表層の地盤構造を反映している。一方、約1秒より長い周期は、主として「あとゆれ」部分において優勢である (3)増幅特性:約1秒より短い周期帯域において、埋立地盤の地震動の増幅特性は、地下約60mまでの表層の地盤構造によって顕著に異なる。 (4)埋立地盤の地震動の全般的特性:埋立地盤の地震動は、単に埋立土層の地盤性状のみでなく、地下60m程度までの埋立土層を含む堆積層の土質・層序層厚などの地盤構造の相違によって、大きく影響される。
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