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位相差顕微鏡画象のマイコン処理による大気中石綿繊維の無人計数システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 03650473
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 建築設備・環境工学
研究機関大阪大学

研究代表者

井上 義雄  大阪大学, 工学部, 助手 (60203262)

研究分担者 中西 重二  大阪府, 技師
山口 克人  大阪大学, 工学部, 教授 (90029166)
加賀 昭和  大阪大学, 工学部, 助教授 (90029265)
研究期間 (年度) 1991 – 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1991年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード石綿 / 画像処理 / 自動計数 / 肉眼計数 / 計測 / 化学処理 / 熱処理 / 自動化 / 石綿計測
研究概要

我々は,石綿加工工場などの作業環境中の浮遊繊維数濃度を計測するために,画像処理の手法を用いた自動計数システムを開発してきた。今回の研究の目的は,このシステムにより,一般環境中の石綿の繊維数濃度を計測するための手法を開発することである。 一般環境中の粉じんは作業環境中のそれとは異なり,以下のような問題点がある。(1)非石綿繊維が多量に存在する。(2)石綿の繊維数濃度は作業環境中のものに比べてたいへん低い。 従って,一般環境中の計数試料を,作業環境中の場合と同じ方法で作成するには若干問題がある。この問題を解決する一方法として,サンプリングに慣性集じん法の一つであるカスケード・ハインパクタを使用する方法(以下インパクタ法という)を提案した。この方法は従来から用いられてきたメンブランフィルタ法に比べて,酸やアルカリなどを用いた化学処理や熱処理を併用することができる長所がある。 これらを用いた結果,以下のことがわかった。(1)インパクタ法のサンプリングの空気流量は,メンブランフィルタ法に比べて大きく設定でき,サンプリング時間が短縮できる。(2)インパクタのノズル径を適切に設定すれば,計数誤差の原因となる微小粒子を補集しなくてすむ。(3)一般環境中の浮遊繊維状物質の大部分を占める綿や合成繊維は,試料作成時に適切な化学及び熱処理を施すことにより除去できる。(4)直列4段のインパクタの総合捕集効率は90%以上を示した。
本システムの性能を確かめるために,6肉眼計数機関相互間の比較試験を行った。この比較試験は,通常実施されている計数値だけの比較に留まらず,計数繊維を特定することにより,各計数機関の独自の計数基準を探った。その結果,計数値の最大と最小の比は約5となり,各計数機関が異なった計数基準で計数していることが示唆された。また,肉眼計数では繊維の直径が過大評価され,太めの繊維は計数されないことがわかった。

報告書

(3件)
  • 1992 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1991 実績報告書

研究成果

(6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 井上 義雄: "石綿繊維の自動計数システムの開発に関する研究 第1報-マイコンを用いた簡易計数システムの開発" 空気調和・衛生工学会論文集. No.51. 93-102 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 井上 義雄: "投稿予定 石綿繊維の自動計数システムの開発に関する研究 第2報" 空気調和・衛生工学会論文集.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yoshio Inoue: "Development of Automatic Counting System of Asbestos Fibers Part 1 - A Practical System Using a Microcomputer" Trans. of the Soc. of Heating, Air-Conditioning and Sanitary Eng. of Japan. No.51. 93-102 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yoshio Inoue: "Development of Automatic Counting System of Asbestos Fibers Part 2 (Prearrangement)" Trans. of the Soc. of Heating, Air-Conditioning and Sanitary Eng. of Japan.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 井上 義雄: "石綿繊維の自動計数システムの開発に関する研究(第1報)" 空気調和・衛生工学会論文集. No.51. 93-102 (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 井上 義雄: "石綿繊維の自動計数に関する研究" 空気調和・衛生工学会論文集.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-03-31   更新日: 2016-04-21  

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