研究課題/領域番号 |
03650491
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築計画・都市計画
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研究機関 | 広島女学院大学短期大学部 (1992) 京都大学 (1991) |
研究代表者 |
野口 美智子 広島女学院大学短期大学部, 助教授 (60101234)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1992年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1991年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 働く女性 / 生活要求・住要求 / ライフサービス付き集合住宅 / ライフサービス / 子持ち共働き / 単身赴任者用住宅 / 独身寮 / コレクティブ住宅 / サービス付き集合住宅 / 共用空間 / 常駐管理 / サ-ビス付き集合住宅 / 家事労働 / アパ-トメントホテル / コレクティブハウス / S.P.ギルマン / A.ミュルダ-ル / 住要求 |
研究概要 |
1.働く女性の生活要求・住要求および保育ケア、家事サービス、食事サービス、住居維持管理サービス等のライフサービスの付いたコーポラティブ住宅、コレクティブ住宅の先進事例の文献資料の収集をした。その結果、次のことが明かとなった。(1)欧米ではシャルル・フーリエやロバート・オーウェンの協同居住の思想に基づく実験的集合住宅が数多く建設された。(2)19世紀後半から20世紀初頭にかけてアメリカでは婦人運動の成果の中で、女性が働き続けることを意図したサービス付き集合住宅が建設され、また、生活支援のための協同組合なども生み出された。(3)スウェーデンではS.P.ギルマンのアイディアを具体化したコレクティブ住宅の事例が数多くあり、現在、政府支援のもとに建設が進められている。(4)日本ではこのような住宅は極めて少なく、保育ケア付き住宅をコーポラティブ方式で建設した事例はあるが、家事や食事サービスまでにはいたっていない。 2.日本ではライフサービスの最も進んだ事例として独身寮、寄宿舎、単身赴任者用住宅、高齢者用ケア付き住宅がある。しかし、子持ち共働きの住要求をかなえることを意図したライフサービス付きの家族用集合住宅の事例を見つけることができなかったため、今回はライフサービスおよびそのための附属施設・設備の極めて充実している企業の独身寮と単身赴任者用住宅について実態調査を実施した。 3.最近建設された企業の独身寮や単身赴任者用住宅は居住者の評価も高い。このような独身者や単身赴任者用の附属施設・設備、ライフサービスを子供用に置き換えた集合住宅ができれば、子持ち共働きの女性が働き続けるための大きな支援策となる。そのために子持ち共働きを意図したライフサービス付き集合住宅のモデル設計を試みた。今後の課題としては、維持運営費に関する研究を進める必要がある。
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