| 研究課題/領域番号 |
03650508
|
|---|
| 研究種目 |
一般研究(C)
|
| 配分区分 | 補助金 |
|---|
| 研究分野 |
資源開発工学
|
|---|
| 研究機関 | 北海道大学 |
|---|
研究代表者 |
平島 剛 北海道大学, 工学部, 助手 (00175556)
|
|---|
| 研究分担者 |
恒川 昌美 北海道大学, 工学部, 助教授 (40002026)
|
|---|
| 研究期間 (年度) |
1991 – 1992
|
| 研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
|
| 配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1992年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1991年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
|
|---|
| キーワード | ウルトラクリーンコール / 超低灰分炭 / 脱灰 / 石炭 / 単体分離 / 精炭灰分予測 / 鉱物粒度分布 / カラム浮選機 / ウルトラクリ-ンコ-ル / 脱硫 / 超微粉砕 |
|---|
| 研究概要 |
ウルトラクリーンコール製造のうえで必要な各種事項について研究した。得られた結果を以下に要約する。
1.試料として国内外の6炭種を用い、各種試験を行うことにより、それぞれの石炭の基本的性質を明らかにするとともに、浮遊性指数、純炭密度、総発熱量及び比重選別における限界灰分等を求めた。
2.石炭中の鉱物質を石英、黄鉄鉱、カオリナイトなどの粘土鉱物及び鉄酸化鉱物に分類し、粉砕及び比重分離に伴う各鉱物質の粒度分布変化を基に各鉱物質の単体分離挙動を明らかにした。
3.各石炭の高温炭化試料のICP発光分析結果等を基に炭種によって比重選別における限界灰分が異なるのは、炭種毎に除去困難な鉱物の種類と量が異なるためであることを明らかにし、限界灰分の予測法を示した。
4.媒体撹拌ミルの各種操作因子が石炭の微粉砕性に及ぼす影響について検討した。媒体撹拌ミル内部の摩耗は主として石炭中の硬い鉱物によって起こっていること、粉砕媒体の径を小さくし、媒体撹拌ミルの回転数を高速にすることにより、石炭は短時間に微粒子化されることを明らかにした。
5.鉱物質単体分離モデルを作成し、これにより石炭中の各鉱物質の単体分離性を概略把握できることを示した。
6.新型カラム浮選機を試作、改良し、各種脱灰方法との比較実験を行い、新型カラム浮選機は従来の浮選プロセスで問題となっていた微粒子の処理も可能な高能率型浮選機であることを確認した。
7.脱灰性評価試験法として水中造粒試験法は微粒の石炭試料に対してRelease Analysis試験法より優れた方法であることを示した。その際、水中造粒に使用する最適な架橋液体は炭種によって異なること、鉱物質の分散剤としてはヘキサメタリン酸ナトリウムが比較的有効であることがわかった。精炭中の各鉱物の重量及び精炭灰分を予測する方法を導き、この予測法による計算値が水中造粒試験による実測値とよく一致することを実証した。
|
