• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

溶融FeーBおよびFeーBーC系合金の活量測定

研究課題

研究課題/領域番号 03650535
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究機関東北大学

研究代表者

日野 光兀  東北大学, 工学部, 助教授 (10091729)

研究分担者 萬谷 志郎  東北大学, 工学部, 教授 (90005223)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
キーワード活量 / 物理化学 / アモルファス材料 / FeーB合金 / FeーBーC合金 / 非金属元素
研究概要

近年、FeーB基合金はアモルファス合金として注目され、広く磁性材料などとして応用され始めている。
しかし、本系に関しては、状態図については、実測または計算による研究報告がある。一方、熱力学の基礎デ-タについては、FeBとFe_2Bの比熱、FeBの標準エントロピ-、生成熱、生成自由エネルギ-、融解エントロピ-、Fe_2Bの生成熱、生成自由エネルギ-、更に0ー60mo1%B組成域での混合熱の報告があるのみで、成分活量を直接測定した研究例は、MoB(s),CuーB(1)/B_2O_3ーAl_2O_3ーCaO(1)/FeB(1),Pd(1,or Ag(1)),W(or Mo)なる電池を構成し、1523ー1673Kにおける起電力値から求めた、Yukinobuらの報告と、MoSiO_2(s),Si(1)/ZrO_2(MgO)/Si(1),SiO_2(s),Moなる電池を構成し、1723Kでの起電力値を測定して、溶融FeーSiーB合金中のSi活量を求め、この結果にGibbsーDuhemの式を適用して、B活量を算出し、FeーB系に外挿した報告、並びに熱力学モデルによる計算値があるのみである。
一方、溶鉄中に、侵入型に溶解する非金属元素である、BとCが同時に溶解した、FeーBーC系溶体の熱力学的性質は大変興味がある。しかし、本系に関しては、計算と実側により状態図の報告はあるが、成分活量を直接測定した報告は全く見当らない。
そこで本研究では、溶融AgへのFe及びBの溶解度が極めて小さいことを利用して、FeーB、またはFeーBーC系融体と溶融Agとを共存させ、両相間でのFeとBの分配平衡より、1573ー1923KでのFeーB系、並びに1873Kでの炭素飽和FeーBーC系の各成分活量を直接測定し、その熱力学的性質を論じた。
その結果、FeーB系は正則溶液の挙動を示すことが判明した。溶融FeーC系も正則溶液の挙動を示すという文献があるので、溶融FeーBーC合金系にも正則溶液の挙動を仮定して、各成分の活量を推算したところ、炭素飽和系でのFeの活量の計算値は、本実験での実測値と極めてよく一致した。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 萬谷 志郎: "溶融FeーB及びFeーBーC_<sat>.系合金の成分法量測定" 材料とプロセス. 3. 115-115 (1990)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi