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高強度・高導電性Cu-Nb合金の開発

研究課題

研究課題/領域番号 03650548
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 金属加工
研究機関東北大学

研究代表者

池田 圭介  東北大学, 工学部, 教授 (40005921)

研究分担者 西村 圭央  東北大学, 工学部, 助手 (00218190)
研究期間 (年度) 1991 – 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1992年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1991年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードCu-Nb合金 / デンドライト組織 / Nbせん維 / 機械的性質 / 導電率 / 残留抵抗比 / 電気伝導度 / HIP / CuーNb合金 / せん維強化 / 強化機構 / 比抵抗
研究概要

1GPa以上の高強度と高導電性を兼ね備えた導線開発を目的として、Nbせん維強化合金を対象に研究を進めてきた。Cu-Nb合金は、NbがCuへの固溶度をほとんど有していないため、マトリックスのCuが高い導電性を維持できることが期待できる。一方でCu,Nbとも酸素を吸収し易いことから、その影響が現れることも予想される。本研究では、CaOルツボを用いた高周波溶解および非消耗電極式アーク溶解にてCu-10,15,20wt%Nb合金を溶製し、強度の伸線後の機械的性質、電気抵抗、および熱処理によるそれらの変化について検討を行なった。いずれの溶解法でもNbデンドライトの平均直径は約4μmと変わりなかったが、比較的低加工度でアーク溶解材が高い強度を示すことおよびCaO溶解材の方が優れた加工性を示すことから、Nb中の酸素量がアーク溶解材で高いものと思われる結果となった。しかし加工度が上昇すると両者の差は縮まり、いずれでも1.6〜1.7GPaの強度が得られた。この事実と複合則からの大きなずれは、この合金の強度はNbせん維の強度よりもNbせん維間幅によって支配させていることを示唆している。Ca-Nb合金線材の強度がNbせん維径の-1/2乗に比例していることもこれを裏付けている。伸線後の熱処理では、両者は異なる挙動を示した。アーク溶解材では、熱処理後の徐冷、急冷による差が現れなかったが、CaOルツボ溶解材では、徐冷の方が熱処理温度の上昇とともにゆるやかな強度低下を示す一方で、比抵抗の低下量が大きかった。また急冷材が時効性を示すこともCaOルツボ溶解材の特徴である。1Gpa以上の強度と純銅の70%以上の導電率を1つの目易とすると、Cu-10wt%Nbのみがこの条件を満足した。低温用途で問題となる残留抵抗比R.R.Rは純銅に比較して1桁低く、Cu-Nb界面での電子散乱の効果が大きいことが明らかにされた。

報告書

(3件)
  • 1992 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 西村 圭央: "強加工したNb-Cu合金線材の機械的性質" 日本金属学会誌.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 西村 圭央: "Nb-Cu複合線材の比抵抗" 日本金属学会誌.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Keio Nishimura: "Mechanical Properties of Heavily Cold-Drawn Cu-Nb Alloy Wires" submitted to J.Japan Inst.of Metals.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Keio Nishimura: "Specific Resistivity of Cu-Nb Composite Wires" prepared.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 池田 圭介: "CuーNb合金の強度と導電性" 日本金属学会誌.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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