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Ll_2規則構造Ni_3Al中の高圧中下での拡散

研究課題

研究課題/領域番号 03650576
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 金属材料
研究機関大阪大学

研究代表者

山根 寿己  大阪大学, 工学部, 教授 (30028972)

研究分担者 荒木 秀樹  大阪大学, 工学部, 助手 (20202749)
南埜 宜俊  大阪大学, 工学部, 講師 (30116107)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1991年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード拡散 / Ll_2規則構造 / 活性化体積 / 高圧力 / 金属間化合物 / Ni_3Al
研究概要

【目的】Ll_2型規則構造を有するNi_3Al相はNi基耐熱材料の強化相として広く利用されている。しかし、Ni_3Al相中の拡散研究はクリ-プなどの高温現象を理解するうえで重要であるにもかかわらず、実験デ-タは少なく、その拡散機構も明確でない。拡散係数の圧力依存性から求められる活性化体積は、基底状態から活性化状態へ移行する際の体積差を示しているため、拡散機構を推定する際の重要な情報となる。本研究ではNi_3Al相中においてNi原子と置換しaサイト(面心位置)を優先的に占めるCu、Al原子と置換しbサイト(コ-ナ-位置)を占めるSi、両サイトを占めるFeについて高圧力下の拡散係数を測定しし、その圧力依存性より活性化体積を決定して拡散機構の理解を深めることを目的として行った。【方法】純度3N以上のAl、Ni、Fe、SiおよびAl-24.94%Si母合金より高周波真空溶解炉にて、Ni_3AlとNi_3Al-x(x=Cu、Fe、Si)合金を溶製し、1523Kにおいて均一化焼鈍を行った。これらの合金を組み合わせて拡散対を作製した。拡散対は立方体WCアンビル型超高圧力発生装置により加圧(1.5-2.7GPa)後1473Kで焼鈍した。EPMA分析によって得られた濃度距離曲線からHallの方法によりNi_3Alの中のCu、Fe、Siの拡散係数を決定し、その圧力依存性より活性体積を求めた。【結果】(1)Ni_3Al相中のCu、Fe、Siの拡散係数は圧力と共に低下した。(2)1473KにおけるNi_3Al相中のCu、Fe、Siの拡散の活性化体積は6.6×10^<-6>、6.7×10^<-6>、8.0×10^<-6>m^3/molであった。(3)aサイトを占めるCu原子はそのまわりを8個のaサイトと4個のbサイトによって囲まれており、容易に最隣接のaサイトにジャンプできる。一方、bサイトを占めるSi原子はそのまわりを12個のaサイトによって囲まれているため、複雑な機構によらなければ規則構造を乱さずにbサイトにジャンプする事はできない。従って、Ni_3Al相中のSiの拡散の活性化体積はCuに比べて大きくなっていると推定される。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.YAMANE: "Diffusion of Cu,Fe,and si in WisAl at high pressure" Zeitschrift fur Metallkeende.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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