• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

吸光検出ー高速液体クロマトグラフィ-によるアゾ錯体としての超微量金属イオンの定量

研究課題

研究課題/領域番号 03650599
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 工業分析化学
研究機関福井大学

研究代表者

三浦 潤一郎  福井大学, 工学部, 助手 (50108255)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1991年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード高速液体クロマトグラフィ- / 吸光光度定量法 / アゾ試薬 / 第4級アンモニウム塩 / バナジウム / コバルト / 超高純度シリコン / 環境試料
研究概要

本研究では、アゾ化合物を金属イオンの誘導体化試薬として用い、(1)第4級アンモニウム塩(TAAS)を添加した移動相を用いる金属ーアゾ錯体の逆相ー高速液体クロマトグラフィ-(RPーHPLC)の基礎的検討および(2)検討したRPーHPLCの半導体分析および環境分析への応用を行った。
1.金属ーアゾ錯体のRPーHPLC分離におよぼすTAASの効果発現の機構が、TAASによりカラム充填剤表面が修飾されたためであると結論した。充填剤表面の極性の増加およびシラノ-ルの封鎖により、錯体の保持が低下することが明らかとなった。また、TAASに結合しているアルキル基の長さが長いほど、効果が大きいことが判明した。この現象が移動相設計の新しい手法として期待できることが示唆された。
2.RPーHPLCと吸光光度定量法とを組み合わせた本法において、誘導体化試薬の探索および定量条件の最適化を行った。2ー(5ーブロモー2ーピリジルアゾ)ー5ージエチルアミノフェノ-ルを誘導体化試薬としテ用いるバナジウム、コバルト、ニッケルおよび鉄の超微量定量法を確立した。特に、バナジウムおよびコバルトの検出限界は、カラムへの注入量100μlあたり、それぞれ、2.2pgおよび0.72pgを達成した。これらの感度は既存の方法中、最高感度にランクされる。確立した方法を、高純度シリコン、雨水および海水などの天然水および石炭灰の分析に適用し、感度だけでなく選択性および簡便性にも優れていることを示した。
本研究で明らかにしたTAASの効果は、適用が金属錯体の分離に限定されるものではなく、RPーHPLCにおいて広く利用できる。本研究では、RPーHPLCに用いる移動相の新しい設計法を提案し、実用分析法に応用した。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Jun'ichiro Miura: "Effec of Tetraalkylammonium salt on Retention of Metal Chelates in Reversed PhaseーHigh Performance Liquid Chromatography" Fresenius,Journal of Analytical Chemistry.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

URL: 

公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi